エマソンエレクトリックは産業分野、商業分野、一般顧客向けなどの市場に対してエンジニアリングサービスを提供している複合企業で1890年創業の連続増配銘柄
エマソンエレクトリック(Emerson Electric Co)は電気メーカーで産業、一般消費者市場向けにプロセス制御用計装機器・システム、空圧制御機器、動力伝動装置、交流発電機、無停電電源装置、空調・冷暖房機器、電気モーター、自動車部品、電化製品部品、一般消費者用工具を開発、製造、販売のほか、技術サービスを提供し、世界各地に製造拠点を持つ。
フォーチュン・グローバル500にランキングされる優良企業で60を超える独立した事業部隊が独自の経営スタイルを持ちながら1つのアイデンティティもとに集結した集合体企業となっている。
電気・電子機器の製造機器の製造を傘下に収める複合企業体であるエマソンエレクトリックは交流モータの製造が発祥。
多彩な製品群の柱はプラント向けプロセス制御機器などを扱うProcess Management(PM)部門で売上の4割を占める。他にコンベヤのモータなどIndustrial Automation(IA)、冷凍空調制御のClimate Technologies(CT)などの部門がある。
通信ネットワーク用電源装置などのNetwork Power(NP)部門は2016年末にスピンアウト予定となっている。
電子電気機器という一貫した分野ではあるが、具体的に何の会社?と問われると難しいところがコングロマリットの特徴である。
しかし、60年以上にわたり株主へ配当を出し続け、なおかつ毎年増配している企業は極めて少ない優良企業となっている。
配当王として君臨し、S&P500の時価総額でも上位100位以内であるS&P100銘柄となっており、非常に巨大な企業である。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【EMR】Emerson Electric Co株価指標
2017年4月23日時点
PER 23.06倍
配当利回り 3.25%
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【EMR】エマソンエレクトリックの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
2013年をピークに売上は下落傾向にあるが、統廃合などにより利益率は高いレベルを維持している。
【EMR】エマソンエレクトリックの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
60年連続増配銘柄であるエマソンエレクトリックであるため、DPSは右肩上がり。ROEも20%超えを維持している。
【EMR】エマソンエレクトリックのキャッシュフロー
過去10年間を見てもキャッシュフローは安定している。極めて優秀な経営と言える。
【EMR】エマソンエレクトリックの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価35.1ドル 配当0.832ドル
2010年1月 株価43.2ドル 配当1.340ドル
2015年1月 株価62.63ドル 配当1.88ドル
2016年1月 株価48.28ドル 配当1.90ドル
2017年1月 株価56.19ドル 配当1.92ドル
10年前から株価は1.5倍超え、配当も倍増している。現時点で年間配当率も3%を超えており連続増配継続しているエマソンエレクトリックであるため株価変動が大きくても買持していれば報われる銘柄と思われる。
資本財セクターであるため景気の影響を受けやすい銘柄ではあるが、配当再投資を続けることで長期的に大きなリターンを得られる企業と思われる。