【MMM】スリーエムの企業分析(2016年版)-2017年3月に5.9%増配で59年連続増配となった化学電気素材を核としたコングロマリット

ダウ銘柄で化学電気素材メーカ大手のスリーエムが2017年も増配発表により59年連続増配になった配当王銘柄

スリーエム(3M Co)は米国の化学・電気素材メーカーで産業、生活、ヘルスケア分野で事業を展開する。

産業・交通部門の主要製品はビニール、ポリエステル、フィルム製品など。

ヘルスケア部門の主要製品は医療用テープ、創縫合製品など。

オフィス・家庭向け製品は「スコッチ」粘着テープ、「ポスト・イット」粘着ふせん、ディスプレイ用資材などを展開。

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化学・電気素材を核とした多角経営会社であるスリーエムはポストイットなどの消費財で知られるが、電気・電子・ヘルスケア・通信・自動車・交通・オフィス、ホーム&レジャーなど幅広い産業分野に5万5000種に及び製品を供給している。

海外外売上高は約6割で36カ国に研究所を設けている。日本では住友スリーエムとして住友電工らと半世紀もの合併運営続けたが、2014年に解消し現在は100%子会社の3Mジャパングループが事業展開している。

2016年通期はヘルスケアが好調だだ、ドル高が重荷。また原油価格低迷による影響から電気・エネルギー関連が大幅減収となった。

ただ、合理化の効果が発現し小幅だが増益を確保した。

2017年は電気・エネルギーの回復を見込んでおり、コスト削減を進め安定した増益基調が続く見通しとなっている。

ファイザーは2017年2月に増配を発表した。これは四半期で1.11ドル(年間4.44ドル)から1.175ドル(年間4.70ドル)となり5.9%の増配率となる。

スリーエムの同業他社は【HON】ハネウェル【DHR】ダナハー【SAFRY】サフランなど。

採用インデックス

  • ダウ30
  • S&P100
  • S&P500
  • ラッセル1000

スリーエムの2016年株価チャート

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2016年の株価は151.37ドルから178.75ドルとなり+27.38ドル(+18.11%)のリターンであり2016年末の大統領選挙後によるトランプ相場で大きく躍進した資本財セクターのひとつである。

スリーエムの企業業績(10年)

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スリーエムのEPS・配当

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EPSは2009年を底に持続的に上昇しており理想的である。EPSの上昇率は鈍化傾向にあるものの、10年平均で毎年5%のEPS成長率を達成している。

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2014年から一気にDPSが上昇しており増配率が高く10年平均年率10.2%と高い水準となる。

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近年の増配率が高い影響で配当性向も上向きではあるが、安定したEPS上昇が見込まれており、かつ配当性向も60%を切っていることから増配余地も十分にある。

スリーエムの営業成績

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売上はここのところ横ばいが続いている。

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売上が高止まりにも関わらず、グロースマージンは上昇傾向であり、効率よく稼ぐ経営が功を奏している。経営手腕が素晴らしい。

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売上が横ばいであるため、営業利益も平行線とたどっている。

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営業利益と同様に純利益も横ばい。しかし波がなく安定していることが優良企業の証ともいえる。

スリーエムのROAとROE

  • ROA(Return On Assets):総資本利益率
  • ROE(Return on Equity):株主資本利益率
  • Financial Leverage:財務レバレッジ

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ROAは15%あたりをキープ。ROEは財務レバレッジがあまりかかっていないにも関わらず2016年は45.9%となっており驚異的なROEを示している。

スリーエムのキャッシュフロー

  • OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
  • OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)
  • FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
  • FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
  • Cap Spending:設備投資

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設備投資も毎年安定しており営業キャッシュフローマージンは20%超え、フリーキャッシュフローも15%超えと文句ない数値である。

ものづくりであれば景気の影響を受けやすく、設備投資が過大でキャッシュフローは少ない傾向にあるのだが、スリーエムはそれらの常識を覆す企業能力を発揮している。

3M Coの株価チャート(15年)

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2009年のリーマンショックを底に株価は6倍近く上昇しており、この8年間で押し目は3回ほどしかない。

スリーエムの収益率は正直驚いた。優良企業であることは認識していたが、資本財セクターにも関わらずROA,ROEの安定度は高い水準のキャッシュフローを維持することは並の企業では到底できないであろう。59年連続増配で株主にも還元し、高収益企業であるスリーエムはまさしくエクセレントカンパニーである。

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