ダナハーは多数のM&Aを通じて成長を遂げている医療機器をメインとした大手企業
ダナハー(Danaher Corp)は計測装置と医療機器を扱う米国のメーカーで世界50カ国以上で事業を展開する。
電子機器、通信ネットワーク機器、各種電子テストや計測装置を製造。また水質や大気質の検査、環境用の測定装置、救急診断、病理診断、ライフサイエンス研究用の関連製品、歯科用機器を提供。
OEM業者向けにバーコードやスキャナーなどの製品識別なども扱う。
1984年以降400を超える企業の買収を重ねて成長を続けているコングロマリットである。
医療機器、計測装置を中心に各種検査装置、試薬など世界級ブランドを広く保有している。
科学技術関連、工業関連のFortive社への会社分割を発表している。
商品群が多岐に渡りすぎて何やっているかいまいちピンときませんが、米国株太郎は本業の前部署時代にダナハー製品を利用していたため以外の馴染みがある。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【DHR】Danaher Corpの株価指標
2017年4月3日時点
PER 23.49倍
配当利回り 0.65%
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【DHR】ダナハーの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
売上げは年次ごとにばらつきがあるが、安定した利益率と右肩上がりのグロスマージンが特長である。
【DHR】ダナハーの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
BPSの上昇は際立っている。EPSにとっては若干増減がある。またダナハーは配当が少ないこともあり配当性向もかなり低い。
【DHR】ダナハーのキャッシュフロー
キャッシュフローは近年下降気味ではあるが概ね高い水準にあり及第点である。
【DHR】ダナハーの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価21.88ドル 配当0.032ドル
2010年1月 株価28.75ドル 配当0.08ドル
2015年1月 株価65.61ドル 配当0.40ドル
2016年1月 株価70.42ドル 配当0.54ドル
2017年1月 株価78.56ドル 配当0.50ドル
10年前からダナハーの株価は3倍ほどに上昇している。配当率は低く年率1%を切っており配当再投資とは言いにくい状況であるが、配当性向は低いため株主還元に舵取りをすれば十分に余地はある。
コングロマリットの特性上ダナハーと言えば???と一言で言えないのが本音であり、個人的には米国株では他銘柄にしたほうがよいのではと感じた。
物足りないと感じたダナハーの営業成績でも日本で見た場合ダナハーのような優秀な企業は少なく、米国株の懐の深さを感じた。