インテルは半導体分野において世界最大でCPUシェア80%を占めるダウ工業株30種平均株価指数採用のハイテク企業
インテル(Intel Corporation)は半導体チップ製造大手でICとコンピューター技術を統合したプラットフォームを開発。
主要製品はデスクトップパソコン、ノートパソコン、サーバー、ワークステーション、ストレージ用プロセッサー、チップセット、マザーボード、シャーシ、プロセッサーチップセット、ハードウエア・プラットフォーム、イーサネットコントローラー、Wi-Fi製品。
パソコンの頭脳であるCPU(中央演算装置)の世界シェアは8割と寡占状態にある。IBMのパソコンにインテルのCPUを搭載し躍進した。
本来はメモリーに強みを持った企業であったが、選択と集中によりメモリー生産からは撤退している。
マイクロソフトのWindowsと同様に一般家庭でも使われ始めた1990年代に高速処理が可能なCPUであるPentiumシリーズを発表しPC分野で圧倒的王者に君臨し続けている。
半導体の開拓者であるインテルは先述のようにCPUの世界シェアが大きく、メモリー事業から撤退している。
最先端技術を生かし世界標準規格化と上流から一貫の自社生産ができることが大きな強みでもある。
新製品を次々に輩出しているが、モバイル向けは技術提供の英ARM社に遅れを許している。2015年にサーバー向けチップ大手のアルテラを巨額の167億ドルで買収しIoT分野にも進出している。
主な事業の売上げはPC向けが60%,データセンター向けが25%,IoT向けが5%となっている。
Windows同様家庭で手軽にパソコンが高性能で利用できるのもPCの頭脳であるCPUの高速化をインテルが開発したに他ならない。
そんなハイテク企業であるインテルもダウ30構成銘柄に採用され、半導体王者に君臨し続ける。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
- ナスダック100
- ラッセル1000
【INTC】インテルの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
業績は安定しており、グロスマージンも高い比率を維持している。
【INTC】インテルの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
EPSも若干の凹凸はあるが着実に成長してきている。ROEも20%近くありハイテク企業でありながら高い水準を維持している。
また、現時点での配当も年率3%付近であり高配当銘柄でもある。
マイクロソフト同様安定成長期といえるでしょう。
【INTC】インテルのキャッシュフロー
設備投資は企業の性質上仕方がない部分もあるが、他半導体企業とは比較にならないくらいキャッシュフローを生み出している。
【INTC】インテルの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価23.63ドル 配当0.16ドル
2010年1月 株価20.59ドル 配当0.56ドル
2015年1月 株価36.63ドル 配当0.90ドル
2016年1月 株価34.82ドル 配当0.96ドル
2017年1月 株価36.79ドル 配当1.04ドル
2000年頃に75.81ドルの最高値を付けた株価であったがITバブル崩壊により株価は急落した歴史を持つ。
近年はPERも16倍程度と落ち着いており、配当も年率3%程度と高配当な部類に入る。
優良企業であることからダウ30銘柄にも採用されており、マイクロソフトと時期を同じくして成長を歩んできているインテルも高収益優良企業となるが、将来同様のシェアを確保及び成長し続けるかがハイテクセクターの銘柄選択のキーとなる。