クロロックスは洗剤や漂白剤などトップシェアが多い家庭用品メーカー
クロロックス(Clorox Co)は家庭用漂白剤や掃除用洗剤などの米国の大手家庭用品メーカーで主要製品は「クロロックス」の名前で展開する漂白剤、洗濯用洗剤、掃除用洗剤のほか、グリル用木炭、猫のトイレ用砂「フレッシュ・ステップ」、プラスチックラップやゴミ袋に加え、家庭用浄水器「ブリタ」などとなっている。
製品は量販店、スーパーマーケット、その他小売店で販売される。
家庭用品メーカーのクロロックスは住宅用洗剤、洗濯用洗剤・漂白剤、食品ラップからドレッシングやソースなども製造する会社となっている。
除菌用ペーパータオルの全米シェアは5割にも上る。他にもトイレ用漂白剤や住宅用洗剤などトップシェア商品が多いのが特長。
米国における売上げが8割を占めるため、内需拡大型で為替の影響を受けにくい。
1913年創業の老舗で消費者や株主と寄り添い、現在39年連続増配中の配当貴族銘柄となっている。
採用インデックス
- S&P500
- ラッセル1000
【CLX】Clorox Co株価指標
2017年5月3日時点
PER 26.10倍
配当利回り 2.40%
最新情報→「YAHOO!FINANCE」
【CLX】クロロックスの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
売上もアメリカの人口増加に伴い堅調に上昇している。また、営業利益率やROAも上昇基調にある。
【CLX】クロロックスの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
EPS及びDPSは順調に上昇しており、連続増配継続中である。
EPSもしっかりと上昇しているため、増配を継続しても配当性向は60%前後を維持しており、成熟された安定成長を伺わせるグラフとなっている。
しかし2008年2009年2011年2012年とBPSがマイナスとなっている。つまり借入による債務超過である。借り入れが悪というわけでは無いため、現在は大きくBPS上昇していることから将来のための借り入れだったと結果的にはいえるだろう。
【CLX】クロロックスのキャッシュフロー
キャッシュフローは年次ごとに大きな変化は少なく安定している。営業キャッシュフローマージンも13.5%と平均並みであるがフリーキャッシュフローも設備投資が安定していることで10%のマージンを得ている。
【CLX】Clorox Coの株価チャート(過去15年)、株価パフォーマンス(過去10年)
株価は過去10年間で3倍にも上昇している。2008年のリーマンショック時においてもS%P500が37.0%下落したのに対し-12.1%の下落に留まり不況に強いセクターとなっている。
景気が悪くなっても洗剤などの家庭用品を消費者が削ることはあまりないため落ち込み度は限定的であり、不況後の回復においても立ち上がりが早くS%P500をアウトパフォームしている。
過去10年の平均増配率も10.5%と高いため、クロロックスは配当再投資に適したディフェンシブ銘柄といえるだろう。