ナイキはブランド力が強い高収益かつ連続増配銘柄のスポーツ用品製造販売において世界首位であるダウ30構成銘柄
ナイキは米国の大手スポーツ用品メーカー。ランニング、バスケットボール、サッカーなど各種スポーツ向けフットウエア、スポーツウエア、スポーツ関連製品を展開。
また、「コール・ハーン」、「チャック・テイラー」、「コンバース」、「ハーレー」、「アンブロ」のブランド名でフットウエア、カジュアルウエア、スポーツウエアを展開。
ナイキのライバル企業としてはアディダスやプーマ、アンダーアーマーであるがそれらのスポーツ関連大企業との競争でも競争力が高くブランド価値を確固たるものにしている最大手である。
スポーツ用品の製造販売で世界首位であるナイキであるが、主力商品はフットウェアは売上げの60%を占め、30%がアパレル商品となっており、クッション性が高いシューズが一般ユーザに認知されている。
傘下にコンバースやハーレーを有し、アパレル分野にも積極的に展開している。
オリンピックやワールドカップなど世界的スポーツイベントの支援やプロ選手との契約を通じた市場開拓が得意である。ゴルフではタイガーウッズ、バスケットボールではレブロン・ジェームズ、サッカーではクリスティアーノ・ロナウド、テニスではロジャー・フェデラーなど世界の超一流アスリートと大型スポンサー契約することでブランド価値を高める戦略となる。
1980年代にマイケル・ジョーダンと契約したエア・ジョーダンが定番商品として定着し大きくナイキを飛躍させた。
また、女性向け市場やネット通販には開拓余地があり今後も売上増の期待がかかる。
ナイキは世界の超大手企業と肩を並べる売上げ及び収益性を継続したことでダウ30構成銘柄に採用されている。
また、株主向け配当も積極的で15年連続増配を継続中となっている。過去10年間の年間平均増配率は14.7%となっており株主還元も積極的である。
新興国の所得増加や人口増加によりスポーツやファッションを気にする消費者が増えることで更なる成長が期待される。
【NKE】ナイキの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
グロース株といえるまでの売上げ上昇率である。ブランド力を発揮し利業利益率も高く、粗利率も毎年安定して高水準をキープしている。
【NKE】ナイキの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
EPS,BPS,DPS共に右肩上がりを示している。年次ごとのブレも極めて少なく安定かつ持続的な収益を上げている。
株主配当も15年連続増配を継続中であり、毎年の増配率も過去10年平均14.7%もの増配率を提示している。
ROEも30%超えで死角が見えない。
【NKE】ナイキのキャッシュフロー
キャッシュフローは他指標に比べて毎年増減が大きい。これはナイキの業績が直接影響しているのではなく、米国外の比率が大きいため米ドルの為替による影響が極めて大きいためドル高が収支を圧迫する要因となっている。
【NKE】ナイキの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価11.32ドル 配当0.124ドル
2010年1月 株価16.55ドル 配当0.54ドル
2015年1月 株価48.48ドル 配当1.12ドル
2016年1月 株価53.33ドル 配当1.28ドル
2017年1月 株価51.10ドル 配当0.72ドル
2017年の配当額が下がっているが実際は1対2の株式分割を行った影響で実際は1.44ドルの配当を得る計算になるため減配ではない。
株価の上昇も安定しており当分ナイキのブランド価値が下がるとは考えにくいため長期投資による株式購入も検討余地があるのではないだろうか。
ただ、毎年の増配率が高いがそれ以上に株価上昇しているため現在の年間配当率は1.25%と低い水準である。