【LOW】ロウズカンパニーズはホームデポに次ぐ世界第2位のホームセンターチェーンで54年連続増配の配当王銘柄

ロウズカンパニーズは住宅リフォーム・生活家電チェーンで米国・カナダ・メキシコに1800店舗以上を構える大手ホームセンター

ロウズカンパニーズ(Lowe’s Companies Inc)は米国の大手ホームセンターチェーン企業で米国、カナダ、メキシコに店舗「LOWES」を展開し、家電、塗料、板材、床材、建材、園芸用品、金物類、工具、照明器具、住宅設備機器、芝刈り機、草花苗・苗木、台所キャビネット・カウンター、電気配線製品、収納用品、ドア、窓、壁材などの販売、設置サービスを提供する。

ホームセンターを運営するロウズカンパニーズは【HD】ホームデポに次ぐ世界2位(年間売上6兆円超)の売上げを誇る。

アメリカ・カナダ・メキシコに1800以上の店舗を構えホームデポ同様にDIY(Do it yourself)・DIFM(Do It For Me)で個人の日曜大工やプロ向けの内装工事用品など顧客として販売している。

  • DIY(Do it yourself):DIY顧客へ商品の販売や工具をレンタルするサービスを提供する。
    商品を購入し、修理や設置を消費者自身ですべて行う。
  • DIFM(Do It For Me):DIFM顧客へ商品の販売。設置や製作サービスの提供。
    商品を購入し、設置や製作はホームデポに依頼する。
  • プロ:住宅施工業者向けのサービスを提供。

一戸建てが中心のアメリカでは日曜大工は普通に行うため、顧客は多く、住宅がある限り需要は尽きない。住宅の増加により売上も伸びる傾向にある。

競合他社はダウ30銘柄であるホームデポであるが、ホームセンター2大巨塔として君臨しており2強時代は当分続くと思われる。

2016年にはカナダで500店舗を展開する同業ロナを23億ドルで買収すると発表し、3位以下を大きく引き離しているのが現状である。

また、ロウズカンパニーズは創業が1946年でありながら、54年連続増配を継続しており、長期にわたり株主に還元してくれる配当王であるため、長期投資家によって株価が下落しても買い支えられる安全のマージンがある。

2017年現時点では年率配当1.7%と低いが増配率も高く、直近10年の年間増配平均は22.9%と極めて高い。

また、自社株買いも積極的でEPSを向上させる企業であることも有名である。

採用インデックス

  • S&P100
  • S&P500
  • ラッセル1000

【LOW】ロウズカンパニーズの営業成績

ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)

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サブプライムローン問題による金融危機において住宅着工件数が落ち込んだ時にでも、売上げは大きく落ち込むこともなく、家屋メンテナンスで売上げは安定した需要があったことが読み取れる。

粗利率は35%超でホームデポと遜色ないが、営業利益率の8%はホームデポの12%と比較して若干低め。(比較対象が巨大すぎるが)

【LOW】ロウズカンパニーズの利益・配当・純資産

EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率

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低下傾向だったROEも2010年を境に上昇しており2016年は30%に近づいている。後述設備投資を減少させた影響が大きいかもしれない。

50年以上連続して増配している配当王のロウズカンパニーズであるためDPSは毎年増加している。配当性向も40%を切っており株主還元の余地は十分にある。

【LOW】ロウズカンパニーズのキャッシュフロー

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ホームデポ同様に薄利多売な業界の性質上キャッシュフローマージンは低い。

しかし、近年設備投資を抑えることで安定したキャッシュフローマージンを得ている。

【LOW】ロウズカンパニーズの株価チャート(10Year)

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2005年1月 株価28.99ドル 配当0.08ドル

2010年1月 株価23.51ドル 配当0.36ドル

2015年1月 株価68.74ドル 配当0.92ドル

2016年1月 株価76.46ドル 配当1.12ドル

2017年1月 株価71.63ドル 配当1.40ドル

株価は2005年から2017年の12年間で2.5倍の伸びを示している。

配当のほうは上記12年間でなんと17.5倍もの配当増加である。直近10年の増配率でも年間22.9%となっており、双曲線的にロウズカンパニーズの株式配当が増加していることが見て取れる。

同じホームセンターのセクターとしてホームデポと比較され続けるであろうが、ロウズカンパニーズは50年以上の連続増配を記録更新中である配当王であり、独り勝ちではないが、ホームデポとシェアを分け合いワイドモートを築いているエクセレントカンパニーと言えるのではないか。

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