【PFE】ファイザーより四半期配当(2021年6月)-28.08ドル受取

英研究で2回目接種を遅らせる方が抗体3倍との報道のファイザーより四半期配当28.08ドルを獲得

2回目の接種を12週間後まで遅らせると、抗体の誘導効果が高まるという

ワクチン承認時点での臨床データは3週間間隔での接種を前提としていたが、実はこの間隔を延ばした方が効果が高まるかもしれない。こんなデータがバーミンガム大学とイギリス公衆衛生庁との共同研究によって示された。

実験では80歳以上の高齢者175名を対象とし、参加者のうち99名は現状の規定通り3週間後に2回目の接種を行った。残りのうち74名は12週間後に接種し、実験途中で感染歴が判明した被験者は除外された。

2回の接種完了後に血液サンプルを分析したところ、いずれの接種者もウイルスの表面に存在しヒトの細胞に侵入する足掛かりとなる「スパイクタンパク質」への抗体が確認された。抗体の平均濃度を比較したところ、12週後に接種したグループは3週間後に接種したグループよりも3.5倍高いという結果が得られた。

ファイザー製ワクチンについてこの傾向を確認した研究は今回が初となる。なお、本論文はプレプリントであり、現在正式な査読を待っている状態だ。

類似の研究としてはオックスフォード大学が2月、アストラゼネカ製ワクチンについて同様の傾向を確認している。当該の既存研究は著名医学誌『ランセット』に掲載されている。

同研究によると、2回目接種から14日後時点での発症を防ぐ有効率は、6週間未満の接種間隔の場合で55.1%だったのに対し、12週以上間隔を空けた場合は81.3%と高かった。こちらの研究は高齢者に限らず、18歳から65歳までを対象としている。

イギリス戦略の妥当性が裏付けられる

2回目およびそれ以降の接種は、抗体の誘導効果を高めるための「ブースターショット」と呼ばれる。イギリス政府は昨年末、やむを得ずブースターショットの実施を遅らせるという判断を行なっている。これは本研究の内容と関連したものではなく、ワクチンの供給量が限られるなかで接種人口を拡大するためのいわば苦渋の選択だった。一人あたりの免疫効果を多少犠牲にしてでも、接種人口の拡大を優先しようという戦略だ。

イギリス国内ではこの動きを支持する意見が出る一方、臨床試験の実施前提とかい離が出ることから、反対論も根強かった。規制当局による当初の承認は、3〜4週間の投与間隔に基づいて得られたデータを基にしている。

しかし、ブースターショットを遅らせることでより高い免疫効果が得られるのであれば、社会単位だけでなく個人単位での免疫という視点でも、むしろ長期的にプラスの効果を生んでいたことになる。英テレグラフ紙は「政府の戦略の明らかな援護」になる結果だと述べており、2回目の接種を遅らせる政策には結果として妥当性があったと評価している。

英ガーディアン紙は免疫効果が高まるだけでなく、ワクチンによる保護がより長期間持続する可能性を挙げている。抗体レベルはいずれにせよ時間とともに自然に減衰してゆくが、2度目の接種の時点でより高い水準の抗体が得られるのであれば、より長い時間をかけて減衰することが考えられる。

仮に3度目以降の接種が必要な場合でも、そのタイミングを遅らせることができる計算だ。ワクチンの供給量が限られている現在、同じ効果を得ながら社会全体の期間あたりの消費数を抑える結果が期待できそうだ。

日本では現状、3週間隔での接種が推奨されている

現在日本ではファイザー製ワクチンを接種する場合、別の予防接種を挟むケースなどの例外を除き、基本的には初回接種のおおむね3週間後にブースターショットを打つことが推奨されている。

3週間隔での接種ができない場合については、できる限り速やかに2回目の接種を促す方針となっている。現状ではあえて遅らせるという考えは見られないが、今後各国の動向を見ながら接種間隔を調整する余地はありそうだ。

エディンバラ大学で免疫・感染症学を専門とするエレノア・ライリー教授はガーディアン紙に対し、ワクチンが限られており多くの人々がリスクにさらされている状況では、2回目の接種を遅らせるという方針に本研究のデータが「かなりの根拠を与える」との見方を示している。

本来3〜4週後の接種が推奨されるアストラゼネカ製ワクチンについてはすでに、イギリスだけでなくスペインなど複数の国が、12週などの間隔を空けた接種に切り替えている。

ただし、日本の接種ペースの伸び悩みは人手や物流などが課題に挙げられており、必ずしもワクチンの輸入数だけがボトルネックというわけではない。ブースターショットの時期以外にも、こうした課題を解決してゆく必要がありそうだ。

また、イギリスではロックダウンを併用したことで効果が高まったとの見方もある。英リーズ大学でウイルス学を研究するステファン・グリフィン博士は、英ネイチャー誌に対し、「人々は1回目の接種から2回目までのあいだ、理論上はぜい弱です」と述べている。より万全を期すならば、他の政策の併用が望ましいという見解があるようだ。

一方で、mRNAワクチンについては1回の接種だけでも4週後の有効率が80%から90%に達するとのデータもあり、1回接種を優先することにも相応の妥当性が認められる。

ワクチンについては日々新たな研究が発表されており、データに基づいた柔軟な政策変更が求められそうだ。

ファイザー製コロナワクチンは何かと有効性高いとの記事が目立つファイザーより72株分の四半期配当を受け取りました。

【PFE】ファイザーからの配当金

【PFE】より1株あたり0.39ドルの四半期配当金となっているので、0.39×72=28.08ドルが実際の配当金となります。

2021年3月【PFE】配当との比較

前回の四半期配当から買い増しを行ってないため配当の差異はありません。

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【PFE】Pfizer Incの主要指標の主要指標(2021年6月8日)

株価 38.85ドル

PER 22.46倍

年間配当 1.56ドル

配当利回り 2.98%

年率EPS 3.47ドル

Payout Ratio -%

増配年 11年連続(Since 2010)

【PFE】ファイザーの日足チャート(1Year)

【PFE】ファイザーの週足チャート(5Year)

相変わらずボラ高めの高配当銘柄であるが、主要ポートフォリオでなければ長期保有でも問題ないかなと思っている。

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