CVSヘルスは薬局による医薬品販売や医療サービス・PBM(ケアマーク)を主軸としたドラッグストアチェーン
CVSヘルス【CVS】(CVS Health Corp)はウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス【WBA】と米国のドラッグストアチェーン・ヘルスケア大手の二大巨頭の一角。
薬局サービスは「CVS/pharmacy」をはじめ調剤サービス、薬剤給付プランの策定・管理、保険請求処理などの薬剤給付管理サービスを提供。またCVS.comを通じて処方薬や一般医薬品、化粧品、雑貨、食品などを販売。店内の「ミニット・クリニック」で予防接種注射なども行う。
米国最大のドラッグストアであるCVSヘルスは医薬品販売と医療サービスが主な売上げを示す。
2007年にCVSとCaremark Rxが経営統合して現在に至る。
医薬品販売はドラッグストアやコンビニエント・ケア・クリニック、eコマースを展開している。
医療サービスは医療保険制度により、薬剤給付管理(PBM=Pharmacy Benefit Manager)や処方箋医薬品給付プラン(PDP=Prescription Drug Plan)を提供し、慢性疾患の薬販売やワクチン接種など病院を一部代替する。
2015年に小売大手のターゲット【TGT】から薬局・診療所の運営を譲受した。
また、2015年末には介護施設向けPBMのオムにケアを買収しておりM&Aを積極的に行っていることでも有名である。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【CVS】CVSヘルスの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
売上げは順調に推移している。薄利多売であるドラッグストア小売りの宿命で営業利益率は5%~7%と低いが毎年安定した利益率を確保している。
【CVS】CVSヘルスの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
ここ10年を見てもEPSはしっかりと増加している。また、2003年より増配を開始しており10年平均の増配年率は27%となっているため将来の配当貴族銘柄入りに期待が持てるドラッグストアのCVSヘルスである。
ROEは米国平均並みであるが、毎年景気に左右されず安定した売り上げと利益を確保できているのがCVSヘルスの強みといえる。
【CVS】CVSヘルスのキャッシュフロー
ドラッグストアであるため薄利多売の業界ということもあり、キャッシュフローマージンは5%前後と少ない。
【CVS】CVSヘルスの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価22.70ドル 配当0.136ドル
2010年1月 株価32.61ドル 配当0.304ドル
2015年1月 株価97.78ドル 配当1.100ドル
2016年1月 株価98.62ドル 配当1.400ドル
2017年1月 株価78.96ドル 配当1.700ドル
株価は2012年から急速に上昇している。配当の年率は2.5%と高配当ではないが、安定した売り上げと利益を継続していることで増配率が極めて高く2005年から2017年まで実に12.5倍の配当増加が得られている。
ドラッグストアの特性上薄利多売によりキャッシュフローは低いが安定した業績を続けているCVSヘルスは長期投資としてポートフォリオに組み込みたい銘柄の1つであるといえる。
【WBA】ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスと並びドラッグストアのシェアを大きく確保している【CVS】CVSヘルスなので将来も永続する企業の可能性は十分にあり、順調に推移していけば配当貴族入りは十分ありうる銘柄でしょう。