シェブロンは石油、化学、発電事業を世界的に展開する米国の大手エネルギー会社でNYダウ工業株30種の構成銘柄で連続増配の高配当銘柄
シェブロン(Chevron Corp)スーパーメジャーといわれる最大手石油会社の一角で石油・ガスの探鉱から生産、輸送、精製、販売と上流から下流まで一貫した垂直統合型企業。
石油事業は原油・天然ガスの生産のほか、石油精製品の販売に加え、原油や天然ガスのパイプライン輸送や発電事業を手掛ける。
化学事業は石油化学製品、工業用樹脂、燃料などの製造。事業は探査・生産(上流工程)と精製・販売・輸送(下流工程)の2部門で構成される。
米国首位の【XOM】エクソンモービルに比べて将来性を示す確認埋蔵量は見劣りするが、経営管理・財務管理に定評がある。
Chevron、Texaco、CaltexのブランドでGSを運営している。
セブンシスターズから統廃合を繰り返し現在ではスーパーメジャーと呼ばれるようになり、シェブロンはそのひとつとなっている。
- 【XOM】エクソンモービル 米国
- 【RDSB】【RDSA】ロイヤル・ダッチ・シェル 英蘭
- 【BP】BP 英国
- 【CVX】シェブロン 米国
- 【TOT】トタル 仏
- 【COP】コノコフィリップス 米国
エネルギーセクターでは上記スーパーメジャーでポートフォリオを組み込む候補に挙がる企業群となり、【CVX】はNYダウ工業株30種採用銘柄で29年を超える連続増配を実施しており、米国株でも長期投資家のポートフォリオ候補に挙がる企業です。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【CVX】シェブロンの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
リーマンショック後の2009年,シェールオイル革命で原油安となった2015年に大きく純利益を減らしている。
2015年は赤字であったが、資産売却で何とか純利益の黒字を死守している。
原油安やリーマンショックがありながら、グロスマージンは30%前後をキープしているのはさすがといったところ。
【CVX】シェブロンの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:総資本利益率
原油安によって2015年のEPSも大きく減少。しかしDPS(配当)は増配を続けており連続増配を続けている。
日本企業だとありえないことですね。減配や無配は経営者の資質を問われることになるので、経営能力がないことの烙印を押されないように必死になるわけです。
【CVX】シェブロンのキャッシュフロー
フリーキャッシュフローは2013年よりマイナスです。現在は資産の身切りでリカバーしているが、回復はもう少し先か。
【CVX】シェブロンの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価 52.46ドル 配当1.800ドル
2010年1月 株価 78.20ドル 配当2.720ドル
2015年1月 株価111.63ドル 配当4.280ドル
2016年1月 株価 89.53ドル 配当4.320ドル
エクソンモービル同様【CVX】シェブロンも原油価格の影響を受けやすい。
ただ、ダウ銘柄かつ連続増配の配当貴族銘柄であるシェブロンなので一時的な低迷も市場動向によっては大きく変貌する可能性を秘めています。