デュークエナジーは電気・ガス・商用発電でエネルギーを販売する電力会社で高配当な公共事業セクター銘柄
デュークエナジー(Duke Energy Corp)は米国大手の電力・エネルギー会社。
米国電力・ガス部門はノースカロライナ、サウスカロライナ、オハイオ、インディアナ、ケンタッキーの各州で電力事業を行い、天然ガスの輸送と販売を手掛ける。同社の発電所は主に中西部に位置する。
米国外エネルギー部門は、中南米を中心に電力と天然ガス事業に従事する。
公共事業系のセクターに位置する他電力会社同様の安定したディフェンシブ銘柄で米国最大の電力会社であるデュークエナジーは、2011年に同業のプログレスエナジーを買収し米国首位のシェアを持つようになった。
規制料金部門はノースカロナイナ州など東部エリア6州に740万の顧客へ電力を供給している。
天然ガスはオハイオ、ケンタッキー両州に52万の顧客を持つ。
国際エネルギー部門は中南米など新興国に電力・天然ガスを販売。
再生可能エネルギーはテキサス州に風力、ノースカロライナ州に太陽光の大規模発電所を保有。2015年には天然ガス会社のピードモントナチュラルガスを買収して規模を拡大している。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
- ダウ公共15
【DUK】Duke Energy Corpの株価指標
2017年3月31日時点
PER 22.14倍 最新情報リンク
配当利回り 4.17% 最新情報リンク
【DUK】デュークエナジーの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
売上げ、純利益は微小ながらも上昇している。2012年から売上げが飛躍しているのはプログレスエナジーを買収した影響であろう。
粗利率60%超え及び営業利益率20%超えを毎年安定して計上している。
【DUK】デュークエナジーの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
BPS,EPS共に横ばいとなっている。配当は連続増配中であるが過去10年間の平均増配率は4.3%と大きな増配ではない。
成長銘柄ではないが、極めて慎重かつ安定した収益をキープしている。
【DUK】デュークエナジーのキャッシュフロー
営業キャッシュフロー及び営業キャッシュフローマージンは景気に影響が少ない公共系とあって安定している。
しかし他電力会社同様に発電設備の新設や定期点検などのランニングコスト費用も大きく設備投資費が大きいためフリーキャッシュフローがマイナスである年も多い。
【DUK】デュークエナジーの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価45.76ドル 配当1.916ドル
2010年1月 株価52.29ドル 配当2.88ドル
2015年1月 株価84.82ドル 配当3.18ドル
2016年1月 株価72.14ドル 配当3.30ドル
2017年1月 株価78.05ドル 配当3.42ドル
年率配当はおおむね4%を超えており高配当である。また連続増配銘柄でもあり、ディフェンシブ銘柄として長期投資家の間では有名な企業となっている。
米国株を始めた当初は電力株が欲しかったが、これらのデータをまとめると設備投資に得られるキャッシュの大半を奪われる状況から、長期的に安定しているが成長という意味では難しいセクターであるのではないかと感じ、デュークエナジー含め電力株式を購入するには至っていないのが現状である。