アップルはiPhoneが稼ぎ頭である時価総額が世界で最大なダウ30構成銘柄かつウォーレンバフェット銘柄
アップルは米国のIT機器大手でメディアデバイス、PC、スマートフォン、タブレット端末などのデザイン・製造・販売に従事し、主要製品は「Mac」、「iPhone」、「iPad」、「iPod」、「Apple Watch」、「Apple TV」などの消費者製品で、「iOS」や「iCloud」、「ApplePay」なども展開する。
デジタルコンテンツやアプリも販売する世界最大の時価総額を持つ優良企業。
デジタル機器の開拓者であるスティーブジョブズがパソコン開発で起業、Macintosh独自路線を歩んできた企業である。
商品開発力に強みがあり、iPhoneが稼ぎ頭である。
2005年に携帯音楽機iPodが飛躍した。
その後、タブレットiPad、音楽管理ソフトiTunes、金融決済アップル・ペイなど商品・サービス群を構築。
ただ、クラウドサービスが競合他社に比べて力不足。スティーブジョブズ死後以降は、株主還元とのバランスに舵を取っている。
2017年9月通期は、iPadが減少続くが値ごろ感がある商品投入で数量減に歯止めをかけた。
主力のiPhoneの高単価機種が固定相に訴求。
Macが回復基調。サービス拡大続き、利益は底打ちしている。2018年もiPhoneの高単価機種やサービスの成長が牽引。懸念の中国も下げ幅縮小で利益は上昇すると想定されている。
アップルの同業他社は【AMZN】アマゾン【MSFT】マイクロソフト【SNY】ソニー【NOK】ノキア【NKE】ナイキなど。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
【AAPL】Apple Inc株価指標
2018年11月20日時点
PER:15.61倍
配当利回り:1.51%
増配年数:7年
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【AAPL】アップルの2017年株価チャート
2017年アップルのパフォーマンスは+48.24%であった。
【AAPL】アップルの企業業績(10年)
【AAPL】アップルのEPS・配当
EPS(Earnings Per Share)一株あたり利益
- EPS成長率(10年平均):+32.3%
2008年から過去10年平均のEPSは+32.3%の変動率であった。
2017年のEPSは9.21ドルで前年比+10.8%の変動率であった。
今後のアップルEPSは2018年に11.56ドル、2019年に13.15ドルを予想している。
DPS(Dividends Per Share)一株当たり配当
DPS成長率(10年平均):-%
2008年から過去10年平均の配当は2012年より配当を開始しているので未計測である。
2017年の配当は2.4ドルで前年比+10.1%の上昇であった。
2018年の増配発表で7年連続増配となっている。
スティーブジョブズの死後、配当開始させ毎年増加させており株主還元にも力を注いでいる。
Payout Ratio 配当性向
配当性向とは、利益をどれだけ株主に配当するかという割合。 当期純利益に対して配当金支払額の占める割合の式で表される。
2017年は前年の24.8%から26.5%へ上昇となった。
長らく無配をつづけていたアップルであるが、配当を開始してまだ10年も経っておらず、配当性向も低く増配余地は十分にある。
【AAPL】アップルの営業成績
Revenue 売上高
- 売上成長率(10年平均):25.31%
2008年から過去10年平均の売上高は+25.31%の変動率であった。
2017年の売上高は前年比+6.3%の変動率であった。
飽和状態になりつつあるスマホ業界にあって販売だけでは売上鈍化は避けられないだろう。iPhoneの販売だけでなく、iPhoneを通じたサービスをどれだけ拡充していくかがキーなのではないだろうか。
Operating Income 営業利益
- 営業利益成長率(10年平均):+30.12%
2008年から過去10年平均の営業利益は+30.12%の変動率であった。
2017年の営業利益は前年比+2.2%の変動率であった。
スマートフォン普及に伴い営業利益が大きく近年伸びてきた。
Net Income 純利益
純利益成長率(10年平均):+30.04%
2008年から過去10年平均の純利益は+30.04%の変動率であった。
2017年の純利益は前年比+5.83%の変動率であった。
今後は安定した純利益を出し続けるかが課題だろう。
Gross Margin % 粗利率
グロスマージン(売上総利益率)は、収益性分析の指標の一つで、売上総利益の売上に対する構成比を表す指標で粗利率とも呼ばれる。企業が提供する商品またはサービスの競争力、販売力、製造効率を測るために利用される。
2017年のグロスマージンは前年の39.1%から38.5%へ低下した。
40%前後の粗利率を毎年計上している。
Operating Margin %(営業利益率)
- 営業利益率(10年平均):28.7%
2008年から過去10年平均の営業利益率は28.7%となっている。
2017年の営業利益率は前年27.8%から26.8%へ低下している。
物販系では高い営業利益率といえるだろう。
【AAPL】アップルのROAとROE・財務レバレッジ
ROA(Return On Assets):総資本利益率
- ROA(10年平均):19.9%
2008年から過去10年平均のROAは19.9%となっている。
2017年のROAは前年14.9%から13.9%へ低下している。
中国市場での競争激化がROA低下要因のひとつとしてあげられる。
ROE(Return on Equity):株主資本利益率
- ROE(10年平均):36.3%
2008年から過去10年平均のROEは36.3%となっている。
2017年のROEは前年36.9%から36.9%と横ばいである。
依然高いレベルでのROEであり、財務レバレッジも微増ながら十分な株主資本利益率をアップルはたたき出している。
【AAPL】アップルのキャッシュフロー
OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)
- 営業キャッシュフローマージン(10年平均):30.2%
2008年から過去10年平均の営業キャッシュフローマージンは30.2%となっている。
2017年の営業キャッシュフローマージンは前年30.5%から27.7%へ低下している。
2年連続で営業キャッシュフローは低下も十分高いキャッシュフローマージンである。
FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
Cap Spending:設備投資
- フリーキャッシュフローマージン(10年平均):25.2%
2008年から過去10年平均のフリーキャッシュフローマージンは25.2%となっている。
2017年のフリーキャッシュフローマージンは前年24.2%から22.2%へ低下している。
営業キャッシュフローマージンに近い数値のフリーキャッシュフローを稼いでいる。
【AAPL】アップルの株価チャート(過去15年)
瀕死のアップルをスティーブジョブズが建て直し、今や時価総額が世界最大の企業となってしまった。
株価推移をみれば一目瞭然であるが、今のアップルを10年前に投資家は感じられたかというと難しいだろう。
クラウドを始めとしたIT業界の株価上昇はアマゾンをはじめとして目覚ましいものがあったが、グロース株から熟成されつつある企業として君臨するには事業の安定性として高い企業がアップルなのではないかと思っている。
実はアップルは米国株太郎も注目銘柄として考えている企業です。
バフェット銘柄であることや、近年株価上昇し続けてきたことでアップルを購入するのではなく、継続して投資家に利益を齎す企業であることを注視していく必要がある。