量子コンピューターにも「Copilot」導入、 Microsoftが生成AIの組み込みをさらに拡大のマイクロソフトより四半期配当29.24ドルを獲得
米Microsoft(マイクロソフト)は米国時間2023年6月21日、量子コンピューターに関するオンラインイベントを開き、AI(人工知能)と量子コンピューターなどを組み合わせた「Azure Quantum Elements」や量子シミュレーションなどに特化した生成AI「Copilot in Azure Quantum」などの新サービス・機能を発表した。サティア・ナデラCEO(最高経営責任者)は「我々はAIと量子コンピューターを初めて融合させ、科学的発見の新時代を切り開いていく」と語った。
Azure Quantum Elementsは、同社の量子コンピューティングプラットフォーム「Azure Quantum」に追加した研究者向けの新サービス。ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)とAI、量子コンピューティングを統合し、化学や医薬などの研究用途での利用を想定する。
HPCに最適化されたシミュレーションやAIを使った推論、既存の量子コンピューターによる計算などをAzure上で実行できる。マイクロソフトが開発中の量子スーパーコンピューターへのアクセスも、将来的にAzure Quantum Elementsから可能になるという。
マイクロソフトのJason Zander(ジェイソン・ザンダー)エグゼクティブ・バイス・プレジデントはオンラインイベントで、「化学に特化したAIモデルを使って、特定の化学シミュレーションを50万倍高速化した。Azure Quantum Elementsを使えば、探索範囲を劇的に拡大できるだろう」と説明した。
Copilot in Azure Quantumは、量子関連の計算やシミュレーションの支援に特化して訓練された生成AI。ベースとなる大規模言語モデルには米OpenAI(オープンAI)の「GPT-4」を使用している。Azure Quantum Elementsを使って量子シミュレーションを実行する際に、Copilotを利用してコード作成を補助するといった用途が想定される。
マイクロソフトはAIによる支援機能を「Copilot(副操縦士)」と称して、OfficeアプリをAIでアシストする「Microsoft 365 Copilot」やセキュリティー分析ツール「Microsoft Security Copilot」などを相次いで発表。自社の製品・サービスにAIを組み込む動きを急速に進めており、その範囲を量子コンピューターに広げた格好だ。
【MSFT】マイクロソフトからの配当金
マイクロソフトより1株あたり0.68ドルの四半期配当金となっているので、0.68×43=29.24ドルが実際の配当金となります。
2023年3月【MSFT】配当との比較
前回との配当金の変動は買い増し実施していないため配当差異はありません。
2022年12月【MSFT】配当との比較
前回との配当金の変動は買い増し実施していないため配当差異はありません。
【MSFT】Microsoft Corporationの主要指標(2023年6月)
株価 335.02ドル
PER 34.54倍
年間配当 2.72ドル
配当利回り 0.81%
Payout Ratio 24.65%
増配年 21年連続(Since 2002)
【MSFT】マイクロソフトの日足チャート(1Year)
【MSFT】マイクロソフトの週足チャート(5Year)
株価は最高値更新中。