モンサントは除草剤や殺虫剤などの農薬や遺伝子組み換え作物を開発する大手バイオ化学メーカー
モンサント(Monsanto Co)はバイオテクノロジー企業で「デカルブ」、「アズグロー」、「セミニス」などのブランド名でトウモロコシ、大豆、綿花、各種野菜の種子を生産するほか、農業・家庭用除草剤「ラウンドアップ」を製造、販売する。
また、「ラウンドアップ」に耐性をもつトウモロコシ、大豆、カノーラなどの遺伝子組み換え作物・種子を開発、販売する。
バイオテクノロジーを用いた農作物製品を開発する化学メーカーであるるモンサントは、2000年にファルマシアと事業統合し現体制となっている。
トウモロコシ、大豆、綿、野菜など遺伝子組み換え作物(GM)の草分け的存在である。
除草剤や殺虫剤などの農薬とライセンス販売を含む種苗が収益の柱。
強力な除草剤と除草剤に耐性がある種子の組み合わせをIT技術の活用など、大規模栽培による効率的な収穫を提案している。
ベトナム戦争時に米軍が利用した枯葉剤を製造したことから負のイメージがあるが、近年ではそのようなイメージは払拭されつつある。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【MON】Monsanto Co株価指標
2017年4月15日時点
PER 26.63倍
配当利回り 1.86%
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【MON】モンサントの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
若干の増減はあるが基本的に売上高、営業利益、グロスマージン等安定している。
世界的な農作物の作付面積で年毎に売上げが左右されるが大きな変動がない。
【MON】モンサントの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
EPSは2010年と2016年に落ち込んでいるが総じて上昇傾向にある。
ROEも平均20%ほどあり平均以上の成績を残している。
DPSも増配を継続しており過去10年間の年間平均増配率は16%と高い。
【MON】モンサントのキャッシュフロー
キャッシュフローは年毎に若干のばらつきがある。世界的な天候た作付面積の変動の影響と思われる。
【MON】モンサントの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価27.25ドル 配当0.292ドル
2010年1月 株価82.52ドル 配当1.060ドル
2015年1月 株価121.20ドル 配当1.960ドル
2016年1月 株価98.50ドル 配当2.160ドル
2017年1月 株価105.50ドル 配当2.160ドル
過去10年で株価は倍増し、配当は3倍以上となっている。人口増加に伴い農作物の生産量も増えており、更なる農作物の生産性向上にはモンサントによるバイオ技術の転用が欠かせない存在。
ドイツの医療・農薬大手であるバイエルとモンサントが合併することで世界最大の農薬メーカとなり今後更なるシェアを確保することになるでしょう。