ウォルトディズニーは総合娯楽産業の大手でディズニーリゾートやメディア部門からなるダウ30構成銘柄
ウォルトディズニー(Walt Disney Co)は米国の総合エンターテインメント企業でメディア部門ではABCテレビとその他8局に加え、「ESPN」、「ABCファミリー」などのケーブルチャンネル、ESPNラジオネットワーク、ラジオ局35局を運営。
リゾート部門はフロリダ州で「ディズニー・ワールド」、カリフォルニア州で「ディズニー・リゾート」を所有。劇場映画やDVDの制作も行う。
総合娯楽産業大手のウォルトディズニーは放送、映画・ゲーム制作、テーマパーク運営など幅広く展開しているエンターテインメント企業で傘下に3大ネットABCやスポーツ専門番組ESPNを保有する。
ミッキーマウスなど人気キャラクターとの相乗効果で稼ぐ夢を売る企業。
日本ではライセンスを提供したオリエンタルランドが東京ディズニーリゾート運営。
2016年6月に上海ディズニーランド開業。2016年8月には動画配信会社BAM Techへ出資し停滞するESPN事業にテコ入れを行っている。
2016年9月通期は柱の放送が減退。ライセンス商品は「アナと雪の女王」に反動減があった。ただ、アニメ映画「ズートピア」が10億ドル超の大ヒットがあり収支を補完。
パークの運営も堅調で利益は続伸した。2017年1Qは映画のヒットに恵まれず出足鈍い。2017年度通期でも柱の放送が再建途上、利益横ばい圏の見通しとなっている。
ウォルトディズニーの同業他社は【CMCSA】コムキャスト【TWX】タイムワーナー【FOXA】21世紀フォックスなど。
ダウ30構成銘柄で2017年1月に9.9%の増配をしたことで、7年連続増配となり現在は1.4%前後の低い配当利回りではあるが近年増配率は高く、直近5年平均の増配率はなんと30.1%(10年平均の増配率18.8%)と極めて高く株主還元に舵を取っている。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【DIS】Walt Disney Co株価指標
2017年5月3日時点
PER:20.64倍
配当利回り:1.36%
増配年数:7年
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【DIS】ウォルトディズニーの2016年株価チャート
2016年のウォルトディズニー株価は105.08ドルから104.22ドルとなっており-0.86ドル(-0.81%)のリターンであった。
【DIS】ウォルトディズニーの企業業績(10年)
2010年と2011年の一部データが抜けています。
【DIS】ウォルトディズニーのEPS・配当
リーマンショック以降は急激にEPS上昇と遂げている。
売上とEPS上昇に伴い急速に配当を増加させている。ただ、今までが低い配当率だったため、これだけの増配率をしても配当利回りは1.4%程度と低い水準である。
配当性向は25.4%を低く、配当余地は相当ある。
【DIS】ウォルトディズニーの営業成績
売上は堅調に推移。アナ雪などのヒットもあり無形資産で大きく稼ぐ。
グロスマージンも急上昇。
データが一部抜けているが、営業利益・純利益共に売上げの増加に伴い大きく上昇している。
【DIS】ウォルトディズニーのROAとROE
- ROA(Return On Assets):総資本利益率
- ROE(Return on Equity):株主資本利益率
- Financial Leverage:財務レバレッジ
ROAは10%超、ROEも20%超と優秀である。利益率が年々上昇傾向にあり収益性が高いことがうかがえる。
【DIS】ウォルトディズニーのキャッシュフロー
- OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
- OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)
- FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
- FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
- Cap Spending:設備投資
キャッシュフローは上昇傾向にあり、設備投資が増加しているにも関わらずフリーキャッシュフローマージンも増加している。
恐るべしディズニーです。
【DIS】Walt Disney Coの株価チャート(過去15年)、株価パフォーマンス(過去10年)
不況になると生活に支障がない娯楽施設だけに株価は大きく下落する。
収益性は高い。ボラティリティが高めなウォルトディズニー株であるが、景気敏感株であるため株のトレンドに乗ってトレードする短期投資家であればディズニーは読みやすい銘柄なのではないだろうか。