ユナイテッドパーセルサービスはUPSブランドで世界に陸上運輸・海上運輸・航空運輸を手掛ける日本ではヤマト運輸と提携している小口貨物輸送企業
ユナイテッド・パーセル・サービス(United Parcel Service Inc)は通称UPSとして略され、米国内外で小包や書類の宅配サービスを展開。
航空輸送貨物業者の【FDX】フェデックスや国際宅配を手掛けるDHLなどが競合となる。
小口貨物輸送、混載トラック輸送、税関手続き、物流関連テクノロジー支援、製品受注・発送管理、製品返品・修理管理などのサプライチェーンサービス、中小企業貸付、貨物保険、代金決済などの金融サービス、荷物梱包や発送サービスも提供する。
世界的に運輸業を展開しており世界最大の小口貨物輸送を手掛けている。
世界最大の小口貨物輸送会社のユナイテッドパーセルサービスは米国内の郵便物・文書・小包等の配送から、航空機による国際輸送や国際貿易の手続き業務、サプライチェーンの管理、トラック輸送など幅広く展開している。
1日あたりの配達先数は840万と多量。IT技術を活用した荷物追跡システムの先駆となっている。
UPSというブランド名で知られ、日本ではヤマト運輸と業務提携し、国際輸送で協力関係にある。2015年にはコヨーテ・ロジスティックスを買収し規模を拡大している。
株価は思いのほかマイルドに動いており、2017年時点で3%もあり高配当である。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
- ダウ運輸20
【UPS】ユナイテッドパーセルサービスの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
売上げはゆっくりと上昇しており年間のブレは少ない。粗利率は75%前後と高い位置をキープしているが、営業利益率は15%を切っており利益率が低めである。
【UPS】ユナイテッドパーセルサービスの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
ROEは相当高い。配当据え置きという年もあるが基本的増配傾向であり、配当率は高い。
自己資本比率が低いため若干レバレッジをかけた運営をしていると思われる。
【UPS】ユナイテッドパーセルサービスのキャッシュフロー
空輸のため航空機を保有している影響もあり設備投資は多め。
営業キャッシュフローマージンは10%前後と低く、運輸業であるため燃料価格が収支に直結するため注意が必要である。
ただ、世界的にシェアを確保しているため収支は一貫して安定している。
【UPS】ユナイテッドパーセルサービスの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価85.34ドル 配当1.12ドル
2010年1月 株価62.20ドル 配当1.80ドル
2015年1月 株価109.30ドル 配当2.68ドル
2016年1月 株価89.97ドル 配当2.92ドル
2017年1月 株価114.20ドル 配当3.12ドル
株価はここ10年で1.5倍程度の上昇にとどまっている。逆に配当は近年増配を継続しており3%を超えているため高配当部類にランクされるユナイテッドパーセルサービスである。
利益率は低いが、圧倒的な輸送力で莫大な売上げを計上することで利益額を得ている業種といえるでしょう。