タイムワーナーはメディア向け放送局からゲームの制作まで提供するメディア大手
タイムワーナー(Time Warner Inc)は米国のメディア・エンターテインメント企業。
子会社を通じて、「TBS」、「TNT」、「CNN」のほか、映画専門チャンネル「HBO」などのケーブルチャンネルの運営に加え、テレビ番組の編成を展開。
また、映画、テレビ番組、家庭用DVDの制作、配給、ライセンス供与を行う。その他に、米国内外で「タイム」などの雑誌の出版やウェブサイトを運営。
2000年にAOLと合併しAOLタイムワーナーと社名を変更したが、ITバブル崩壊の影響でAOL業績が悪化したことで2002年に社名をタイムワーナーに戻している。
総合メディア・エンターテインメント企業であるタイムワーナーは以下3部門で構成されている。
- ターナー
ターナー部門はケーブルテレビとデジタルメディア向け放送局やニュース専門のCNNとなっている。 - HBO
HBO部門はCATVのHBOとCinemaxの有料テレビサービスでオリジナル番組を提供 - ワーナー・ブラザーズ
ワーナーブラザーズ部門は映画の製作・配給、テレビ番組・ビデオゲームの制作、キャラクター権利管理を行う
2015年に動画配信のHBOナウをアップルTVと提携し開始している。
2016年後半には【T】AT&Tが8.8兆円で買収することで合意したと発表し、司法省などの承認が得られれば正式に合併が成立する予定となっている。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【TWX】タイムワーナーの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
2009年にAOLとタームワーナーケーブルをスピンオフしたことで売上げは下がっているが、より集約された企業となることで競争力をアップする方向となっている。
スピンオフ翌年以外はしっかりとした営業利益率と粗利率を確保している。
【TWX】タイムワーナーの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
AOLスピンオフ前後は数値が上下動しているが、2009年以降一貫してROEは向上中で15%を超えている。これは平均並みの数値であるが。
配当はITバブル崩壊後に2001年から2004年まで無配であった。その後は配当を再開し連続して増配もしくは配当据え置きを継続している。
【TWX】タイムワーナーのキャッシュフロー
スピンオフの効果で大幅に設備投資が減少している。このことで営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローの差が小さくなり自社株買いなどによるEPSの向上や株主配当として有効に使われるようになった。
【TWX】タイムワーナーの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価58.59ドル 配当0.00ドル
2010年1月 株価29.22ドル 配当0.72ドル
2015年1月 株価86.20ドル 配当1.272ドル
2016年1月 株価64.15ドル 配当1.40ドル
2017年1月 株価96.98ドル 配当1.612ドル
リーマンショックに17.81ドルまで売られた後は株価上昇中である。
また、2000年のITバブル崩壊後に無配となり景気には影響されやすい。1999年につけた高値286.88ドルには現在も程遠い状態であり、メディアセクターでポートフォリオに組み込むなら良い銘柄であるが、他セクターに目を向けると高収益な企業た多数あるため、あえてタイムワーナーを選択することは米国株太郎には現在ない。