メドトロニックは医療機器メーカーの大手で39年連続増配の配当貴族銘柄
メドトロニック(Medtronic PLC)は医療器具メーカーで事業部門は心臓・血管、回復治療、糖尿病となっている。
主に不整脈、心臓血管疾患、神経障害、脊髄・筋骨格疾患、泌尿器系障害、消化器疾患、糖尿病、耳鼻咽喉疾患の診断や治療用のペースメーカー、植込み型除細動器、ステント、インスリンポンプ、電気刺激装置、手術器具などの各種医療機器を開発、製造、販売する。
医療機器メーカーの大手であるメドトロニックは心臓ペースメーカーで世界首位のシェアを持つ。
電池式体外型心臓ペースメーカーで先駆となっている。主に心疾、糖尿病、脊椎疾患、脳疾患など慢性疾患向けの各種医療機器や手術支援システムを展開している。
また、M&Aで事業を拡大しており、近年では2015年に手術用製品や人口呼吸器に強いコヴィディエンを買収している。
今後10年で研究開発費100億ドルを投じ、成長投資を加速している。
39年もの歳月で連続増配を続けており配当貴族銘柄として有名企業である。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
【MDT】メドトロニックの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
売上げ高は順調に増加している。しかし、純利益や営業利益は近年横ばいとなっている。
【MDT】メドトロニックの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
増配率は10年平均で14.7%の増配率となっており、保有しているだけで年々配当が増加していく恩恵がある。
事業拡大の影響からかROEやEPSは低下傾向にある。
【MDT】メドトロニックのキャッシュフロー
安定したキャッシュフローをメドトロニックは毎年継続しており、経営は今後も高齢化により成長を続けていくと思われる。
また、近年は設備投資を増加させているためキャッシュフローマージンは低下している。
【MDT】メドトロニックの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価49.60ドル 配当0.255ドル
2010年1月 株価44.66ドル 配当0.615ドル
2015年1月 株価73.41ドル 配当0.915ドル
2016年1月 株価77.06ドル 配当1.140ドル
2017年1月 株価71.79ドル 配当1.290ドル
リーマンショック後急速に株価上昇している。株価変動もありながら好況不況にかかわらず需要がある医療機器であるため、事業は実に安定しているといえる。
39年連続増配も圧巻であり、配当貴族銘柄であるため長期投資家には好まれる銘柄となっている。
人類の長寿化は製薬や医療機器の進歩も大きく影響しており、長生きするためには医療器具メーカーであるメドトロニック【MDT】の需要は今後も続くと思われる。