スポーツ用品の世界首位であるナイキはクッション性の高いスポーツ靴に定評がある知名度抜群のダウ30構成銘柄
ナイキは米国の大手スポーツ用品メーカーでランニング、バスケットボール、サッカーなど各種スポーツ向けフットウエア、スポーツウエア、スポーツ関連製品を展開。
また、「コール・ハーン」、「チャック・テイラー」、「コンバース」、「ハーレー」、「アンブロ」のブランド名でフットウエア、カジュアルウエア、スポーツウエアを展開。
スポーツ用品の世界首位であるナイキはクッション性の高いスポーツシューズに定評がある。
傘下にコンバース、ハーレー、アパレル分野等に展開している。
プロ選手との契約通じた市場開拓が得意で、オリンピックやワールドカップなど世界的スポーツイベントを後援している。
1980年代にNBA(バスケット)のマイケルジョーダンと契約した「エアジョーダン」、2017年に自動紐結び機能付きシューズ「ハイパーアダプト1.0」を投入。
アマゾンに続き、天猫(Tmall)、Zalando、ZOZOTOWNなどEC各社と提携で販路を拡大している。
データ分析の新興企業買収し、デジタル化を一村推進している。
2018年6月~2019年2月期はデジタル化の推進が奏功し、柱の北米や中国が販売の改善が続いた。
販売費増を吸収し営業増益であった。2019年5月通期もデジタル活用で米国や海外とも増勢。
税改正の一時的な税負担もなく、純利益回復と見通しとなっている。
ナイキの同業他社は【ADS】アディダス【PUM】プーマ【UAA】アンダーアーマー【7936】アシックス【AMZN】アマゾンなど。
ナイキはバスケットボールのマイケルジョーダンやゴルフのタイガーウッズなどと提携し大きくブランド力があがり、衣食住のうち、衣の分野で大きな知名度を持つようになってきている熟成企業となっている。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
【NKE】Nike Inc株価指標
2019年4月13日時点
PER:33.60倍
配当利回り:1.04
増配年数:17年
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【NKE】ナイキの2018年株価チャート
2018年ナイキのパフォーマンスは+19.84%であった。
【NKE】ナイキの企業業績(10年)
【NKE】ナイキのEPS・配当
EPS(Earnings Per Share)一株あたり利益
- EPS成長率(10年平均):2.3%
2009年から過去10年平均のEPSは2008年上場により未計測です。
2018年のEPSは1.17ドルで前年比-53.4%の変動率であった。
今後のナイキEPSは2018年に2.68ドル、2019年に3.10ドルを予想している。
DPS(Dividends Per Share)一株当たり配当
DPS成長率(10年平均):14.0%
2009年から過去10年平均の配当は14.0%の上昇であった。
2018年の配当は0.8ドルで前年比+11.4%の上昇であった。
2019年も10.0%の増配で連続増配年数は17年となった。
Payout Ratio 配当性向
配当性向とは、利益をどれだけ株主に配当するかという割合。 当期純利益に対して配当金支払額の占める割合の式で表される。
2018年は前年の28.3%から70.4%へ上昇となった。
ナイキのEPS低下により配当性向が急上昇している。
【NKE】ナイキの営業成績
Revenue 売上高
- 売上成長率(10年平均):+6.93%
2009年から過去10年平均の売上高は+6.93%の変動率であった。
2018年の売上高は前年比+5.96%の変動率であった。
金融危機のリーマンショック以降一貫して売上は大きく上昇している。
Operating Income 営業利益
- 営業利益成長率(10年平均):6.21%
2009年から過去10年平均の営業利益は+6.21%の増加であった。
2018年の営業利益は前年比-6.40%の変動率であった。
営業利益が少し近年頭打ちとなっている。
Net Income 純利益
純利益成長率(10年平均):0.26%
2009年から過去10年平均の純利益は+0.26%の上昇であった。
2018年の純利益は前年比-54.41%の変動率であった。
純利益が激減している。競争激化により価格競争が激しくなっている。
Gross Margin % 粗利率
グロスマージン(売上総利益率)は、収益性分析の指標の一つで、売上総利益の売上に対する構成比を表す指標で粗利率とも呼ばれる。企業が提供する商品またはサービスの競争力、販売力、製造効率を測るために利用される。
2018年のグロスマージンは前年の44.6%から43.8%へ低下した。
45%前後で安定して粗利率を計上している。
Operating Margin %(営業利益率)
- 営業利益率(10年平均):13.2%
2009年から過去10年平均の営業利益率は13.2%となっている。
2018年の営業利益率は前年13.8%から12.2%へ低下している。
ナイキの営業利益率は13%前後で安定して推移している。
【NKE】ナイキのROAとROE・財務レバレッジ
ROA(Return On Assets):総資本利益率
- ROA(10年平均):14.6%
2009年から過去10年平均のROAは14.6%となっている。
2018年のROAは前年19.0%から8.4%へ低下している。
一気にROAが落ち込んでいるのが気になる。
ROE(Return on Equity):株主資本利益率
- ROE(10年平均):17.4%
2009年から過去10年平均のROEは17.4%となっている。
2018年のROEは前年34.4%から17.4%へ低下している。
大きくROEを下げたが財務レバレッジが低い中、高いROEをナイキはたたき出している。
【NKE】ナイキのキャッシュフロー
OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)
- 営業キャッシュフローマージン(10年平均):11.4%
2009年から過去10年平均の営業キャッシュフローマージンは11.4%となっている。
2018年の営業キャッシュフローマージンは前年10.6%から13.6%へ上昇している。
米国企業らしく業績の凹凸がありながらもキャッシュフローは高い。
FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
Cap Spending:設備投資
- フリーキャッシュフローマージン(10年平均):8.7%
2009年から過去10年平均のフリーキャッシュフローマージンは8.7%となっている。
2018年のフリーキャッシュフローマージンは前年7.4%から10.8%へ上昇している。
利益率が低くなってもキャッシュフローは高水準を維持している。
【NKE】ナイキの株価チャート(過去15年)
2016年より2018年後半までは株価軟調であったが、販路の確保を随時行い現在は大きく株価上昇している。
リーマンショックより株価も10倍以上となり株価上昇も大きく、連続増配も17年に及び株主還元もしっかりした熟成企業として安定成長を遂げている企業といえるだろう。