米国株の連続増配銘柄を考える07 S&P100の配当王銘柄を8社紹介

S&P100のうち50年以上連続増配している企業を紹介する。

S&P100とは米国株のベンチマークであるS&P500のうち時価総額が大きい100社のことを指し、一般的にはS&P500の企業群のことを大型株、S&P100の企業群のことを超大型株といいます。

その超大型株の中で50年以上連続増配している配当王銘柄を紹介する。

50年という歳月はリーマンショック、ネットバブル崩壊、湾岸戦争、オイルショックなどの危機や長い年月の中企業業績が芳しくないときにも増配を継続し株主還元に努めた由緒ある企業といえる。

Company Ticker No. Div.
Name Yrs Yield
1 Johnson & Johnson JNJ 55 2.53
2 Procter & Gamble Co. PG 61 3.04
3 Coca-Cola Company KO 55 3.23
4 3M Company MMM 59 2.34
5 Lowe’s Companies LOW 55 2.12
6 Colgate-Palmolive Co. CL 54 2.22
7 Emerson Electric EMR 60 3.22
8 Target Corp. TGT 50 4.38

1.【JNJ】ジョンソンエンドジョンソン

ジョンソンエンドジョンソンは総合ヘルスケア企業でダウ銘柄の優良企業。

増配年:55年

PER:22.46倍

配当利回り:2.53%

増配率(5年平均):7.0%

増配率(10年平均):8.0%

ジョンソン&ジョンソンは、医療・ヘルスケア製品を提供する米国の持株会社。(分析)

2.【PG】プロクターアンドギャンブル

プロクター&ギャンブルは世界最大の日用品メーカーでダウ構成銘柄。

増配年:61年

PER:24.68倍

配当利回り:3.04%

増配率(5年平均):5.4%

増配率(10年平均):8.2%

日本ではP&Gで知られる日用品メーカーのプロクター&ギャンブルは多彩なブランドを展開し、21ブランドで10億ドルを超える年間販売額を得ている。(分析)

3.【KO】コカコーラ

コカコーラ(Coca-Cola Co)はノン・アルコール飲料の世界最大メーカー。

増配年:55年

PER:47.75倍

配当利回り:3.23%

増配率(5年平均):8.3%

増配率(10年平均):8.5%

ノンアルコール飲料メーカーであるコカコーラは炭酸系飲料が売上げの大半を占め、ブランドは粒ぞろい。

爽快を売るイメージ戦略で近年は炭酸や甘味料が肥満懸念から敬遠され、ミネラルウォーターなど非炭酸飲料を開拓している。(分析)

4.【MMM】スリーエム

スリーエムは化学電気素材メーカ大手でダウ構成銘柄

増配年:59年

PER:22.94倍

配当利回り:2.34%

増配率(5年平均):15.1%

増配率(10年平均):9.2%

スリーエム(3M Co)は米国の化学・電気素材メーカーで産業、生活、ヘルスケア分野で事業を展開する。(分析)

5.【LOW】ロウズカンパニーズ

ロウズカンパニーズは住宅リフォーム・生活家電チェーンで米国・カナダ・メキシコに1800店舗以上を構える大手ホームセンター

増配年:55年

PER:24.34倍

配当利回り:2.12%

増配率(5年平均):20.3%

増配率(10年平均):22.9%

ロウズカンパニーズ(Lowe’s Companies Inc)は米国の大手ホームセンターチェーン企業で米国、カナダ、メキシコに店舗「LOWES」を展開し、家電、塗料、板材、床材、建材、園芸用品、金物類、工具、照明器具、住宅設備機器、芝刈り機、草花苗・苗木、台所キャビネット・カウンター、電気配線製品、収納用品、ドア、窓、壁材などの販売、設置サービスを提供する。(分析)

6.【CL】コルゲートパルモリーブ

コルゲートパルモリーブは歯磨き粉を筆頭とした家庭用品メーカー

増配年:54年

PER:26.84倍

配当利回り:2.22%

増配率(5年平均):6.4%

増配率(10年平均):9.5%

家庭用品で全米第3位のコルゲートパルモリーブ(Colgate-Palmolive Co)は創業1806年で200年以上の歴史を有する世界で初めて練り歯磨き粉を発売した老舗企業。(分析)

7.【EMR】エマソンエレクトリック

エマソンエレクトリックは電気電子機器の製造会社を傘下に収めるコングロマリット

増配年:60年

PER:23.19倍

配当利回り:3.22%

増配率(5年平均):5.8%

増配率(10年平均):7.4%

エマソンエレクトリック(Emerson Electric Co)は電気メーカーで産業、一般消費者市場向けにプロセス制御用計装機器・システム、空圧制御機器、動力伝動装置、交流発電機、無停電電源装置、空調・冷暖房機器、電気モーター、自動車部品、電化製品部品、一般消費者用工具を開発、製造、販売のほか、技術サービスを提供し、世界各地に製造拠点を持つ。(分析)

8.【TGT】ターゲット

ターゲットは米国のディスカウントチェーン大手

増配年:50年

PER:11.81倍

配当利回り:4.38%

増配率(5年平均):16.1%

増配率(10年平均):18.1%

ターゲットは全米2位のディスカウントストアで1800の店舗を持つ日用品や衣料品・食品などを販売する量販店(分析)

これらS&P100のうち50年以上連続増配銘柄である8企業を紹介した。何れも昔から馴染みがある企業群となっている。

【AMZN】アマゾンの台頭によりネット通販で顧客を奪われ、さらにはリアル店舗展開懸念からスーパーや百貨店の売上げが大きく落ち込む中小売業界の銘柄が売られている展開が続いている渦中にある【TGT】ターゲットが配当利回り4%超と高配当である。

長年にわたり利益を出し続け、株主配当という形で株主へ還元し続ける配当王銘柄は、世界の長期投資家がポートフォリオに組み込んでいる企業群である。

さらにS&P100である超大型株であるため、充分流動性は確保できる。

その中で米国株太郎が現在保有している米国株式は

  • 【JNJ】ジョンソンエンドジョンソン
  • 【PG】プロクター&ギャンブル
  • 【KO】コカコーラ
  • 【MMM】スリーエム

の4銘柄である。

長きにわたり配当を出し続け株主へ還元しているため、減配や無配は経営素質を株主総会で問われるため、簡単に増配を停止するわけにはいかないのです。

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