【TGT】ターゲットの企業分析(2016年版)-2017年9月に3.3%増配で50年連続増配となった大型ディスカウントチェーンで配当王銘柄

ターゲットはアメリカを中心とし1802店舗を持つ量販店大手で増配により50年連続増配の配当王となった老舗企業

ターゲットは米国で大型ディスカウントストアチェーン「ターゲット」と「スーパー・ターゲット」を展開。

自社クレジットカードの発行、「Target.com」にてオンライン販売も行う。「ターゲット」は家電、キッチン用品、衣類などの生活用品のほか非生鮮食料品を扱い、「スーパー・ターゲット」は生活用品と生鮮食品を含む食料品を取り扱う。

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日用品や衣料品、食品・ペットフードなどを販売する量販店であるターゲットは、赤い的(Bullseye)のブランドマークでアメリカで広く知られている。

米国内に1802店舗を展開している老舗でカナダでも事業展開していたが撤退した。

2015年12月、薬局・診療所事業をCVSヘルスに売却した。

既存店不振の中、ネット販売が伸長している。

ターゲットの同業他社は【WMT】ウォルマート【COST】コストコなど。

採用インデックス

  • S&P100
  • S&P500
  • ラッセル1000

Target Corp株価指標

2017年7月23日時点

PER:11.24倍

配当利回り:4.54%

増配年数:50年

最新情報→「YAHOO!FINANCE

【TGT】ターゲットの2016年株価チャート

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2016年のターゲット株価は72.61ドルから72.23ドルとなっており-0.38ドル(-0.52%)のリターンであった。

【TGT】ターゲットの企業業績(10年)

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【TGT】ターゲットのEPS・配当

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2007年から過去10年平均のEPS+3.9%の上昇率であった。

2016年のEPSは4.7ドルで前年比-11.5%の下落率であった。

今後のターゲットEPSは2017年に4.01ドル、2018年に4.08ドルをアナリストは予想している。

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2007年から過去10年平均の配当は18.3%の上昇率であった。

2016年の配当は2.3ドルで前年比+7.4%の上昇であった。

2017年9月に3.3%の増配でターゲットは50年連続増配となった。

50年連続増配となったことで配当貴族から配当王の称号を手にすることになった。

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2016年の配当性向は前年の47.3%から42.1%へ低下となった。

2015年に上昇しているものの概ね高くない配当性向である。

【TGT】ターゲットの営業成績

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2007年から過去10年平均の売上高は1.57%の上昇であった。

2016年の売上高は前年比-5.81%の下落率であった。

カナダ事業の撤退などで売上減になるものの収支の改善に記載するところだろう。

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2007年から過去10年平均の営業利益は-0.2%の低下であった。

2016年の営業利益は前年比+1.2%の上昇であった。

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2007年から過去10年平均の純利益は-0.18%の下落であった。

2016年の純利益は前年比-18.6%の下落であった。

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2016年のグロスマージンは前年の29.5%から29.7%へ上昇した。

過去10年平均見ると30%前後のグロスマージンを常に確保している。

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2007年から過去10年平均の営業利益率は7.2%となっている。

2016年の営業利益率は前年6.7%から7.2%へ上昇している。

ウォルマート同様量販店であるため小売り業界は薄利多売の性質上低い営業利益率となっている。

【TGT】ターゲットのROAとROE

  • ROA(Return On Assets):総資本利益率
  • ROE(Return on Equity):株主資本利益率
  • Financial Leverage:財務レバレッジ

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2007年から過去10年平均のROAは5.3%となっている。

2016年のROAは前年8.2%から7.1%へ低下している。

2015年を除いて概ね6%あたりを推移している。

2007年から過去10年平均のROEは15.6%となっている。

2016年のROEは前年25.0%から22.9%へ低下している。

こちらも2015年にはマイナスに陥っている。

【TGT】ターゲットのキャッシュフロー

  • OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
  • OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)
  • FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
  • FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
  • Cap Spending:設備投資

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2007年から過去10年平均の営業キャッシュフローマージンは7.6%となっている。

2016年の営業キャッシュフローマージンは前年7.9%から7.8%へ低下している。

2007年から過去10年平均のフリーキャッシュフローマージンは3.6%となっている。

2016年のフリーキャッシュフローマージンは前年6.0%から5.6%へ低下している。

10年前ではあるが2008年にフリーキャッシュフローがマイナスになっているところが気になる。

【TGT】ターゲットの株価チャート(過去15年)、株価パフォーマンス(過去10年)

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ターゲットは最近の株価は伸び悩んでいる。

2017年6月に【AMZN】アマゾンがホールフーズ買収のニュースが入り、ネット通販だけでなく小売り店舗への展開によりシェア低下の懸念から株価が急落している状態となっている。

ただ、ホールフーズ買収発表後にもターゲットは増配を発表しており、すぐにはターゲットの売上げに影響するかどうかは微妙なところである。

ただ、今回の株価急落でターゲットの配当利回りは4.5%超えと高利回りの状態でバーゲンセール状態であると思われる。

50年連続増配となり配当王の称号を手に入れた。

米国株太郎はウォルマートを保有しているため現時点ではターゲットをポートフォリオに迎える予定はないが、状況によってはリスクを理解した上で打診的な購入も考えたい。