コノコフィリップスはコノコとフィリップスが合併して出来たスーパーメジャー
コノコフィリップス(ConocoPhillips)は米国の大手石油会社で米国、ノルウェー、英国など13カ国で原油、天然ガス、天然ガス液(NGL)の探鉱と生産に従事。
中流工程部門は天然ガスの収集と処理、石油精製部門は石油製品の販売と輸送を行い、「コノコ」や「フィリップス66」の名前でガソリンスタンドを展開。化学品部門はエチレンや樹脂などの石油化学製品を製造する。
セブンシスターズから統廃合を繰り返し現在ではスーパーメジャーと呼ばれるようになり、コノコフィリップスはそのひとつとなっている。
- 【XOM】エクソンモービル 米国
- 【RDSB】【RDSA】ロイヤル・ダッチ・シェル 英蘭
- 【BP】BP 英国
- 【CVX】シェブロン 米国
- 【TOT】トタル 仏
- 【COP】コノコフィリップス 米国
米国系石油メジャーの一角であるコノコフィリップスは2002にコノコとフィリップス石油が対等合併。探鉱から生産、輸送、精製、販売まで一貫した垂直統合型企業であった。
2012年にコノコフィリップスを油田探査や生産を手掛ける上流部門とガソリンなどを精製・販売する下流部門にフィリップス66として分社化している。
生産量は日量150万バレルと米国では最大規模を誇り、年率3~5%増を掲げる。
地域別産出量はアラスカやカナダを加えた北米が2/3を占め、残りはアジア太平洋・中東が2割、欧州が1割強となっている。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【COP】ConocoPhillipsの株価指標
2017年3月31日時点
PER 24.48倍 最新情報リンク
配当利回り 2.13% 最新情報リンク
【COP】コノコフィリップスの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
フィリップス66との分社化で2011年から売上高が半減。2015年から原油安を食らって営業利益をマイナスとしている。
【COP】コノコフィリップスの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
2015年の原油安により配当は減配に転じている。EPSも2015と2016年でマイナス成長となっており、原油安の影響を大きく受けている。
【COP】コノコフィリップスのキャッシュフロー
営業キャッシュフローも大きく減少しており苦しい経営が続くと思われる。
【COP】コノコフィリップスの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価43.36ドル 配当0.764ドル
2010年1月 株価51.12ドル 配当1.524ドル
2015年1月 株価69.34ドル 配当2.92ドル
2016年1月 株価46.06ドル 配当2.96ドル
2017年1月 株価50.41ドル 配当1.00ドル
良くも悪くもコノコフィリップスは上流部門に特化しているため原油価格の影響を受けやすい。
株価も原油高の時と原油安の時では倍半分動いている。
原油安が長引き利益が削がれた影響が大きいことから2016年には減配している。
原油価格や景気に対して株価もボラティリティが高いため、コノコフィリップスは長期投資ではなくトレンドを見据えた短期投資に向いている銘柄ではないかと感じている。