65年の連続増配に幕を閉じるスリーエムより四半期配当7.00ドルを獲得
日用品・工業品メーカーの米3Mは、ヘルスケア事業ソルベンタムのスピンオフ(分離独立)に伴い再出発するにあたり、配当を削減する。配当貴族として続けてきた60年余りにわたる連続増配の伝統に終止符を打つ。
30日の発表文によると、5月から調整後フリーキャッシュフローの約40%を配当に充てる。
退任するマイク・ローマン最高経営責任者(CEO)はインタビューで、今回の決定は4月1日のソルベンタム分離に伴う「配当のリセット」と説明した。ソルベンタムは3Mのフリーキャッシュフローの約3割を占めていたという。5月1日付けで航空宇宙分野のベテラン、ウィリアム・ブラウン氏が新CEOに就任する。
3M、次期CEOにウィリアム・ブラウン氏を指名-5月1日付就任
同時に公表した1-3月(第1四半期)決算は調整後の1株当たり利益が2.39ドルと、市場予想の2.03ドルを上回った。調整後の営業利益率は21.9%で、同じく市場予想の19.8%を上回った。
3Mは旧ヘルスケア事業の寄与を除く調整後の通期1株利益見通しを6.80-7.30ドルで開始した。
減配を発表したものの、予想を上回る決算が好感され、30日序盤の米国株式市場で同社株価は4%近く値上がり。スリム化した3Mが不安定な財務状況に対処しつつあることを示唆したと受け止められているようだ。
【MMM】スリーエムからの配当金
スリーエムより1株あたり7.00ドルの四半期配当金となっているので、0.7×10=7.00ドルが実際の配当金となります。
2024年3月【MMM】配当との比較
前回四半期配当から買い増し実施していないがスピンオフにより配当が下がっています。
【MMM】3M Companyの主要指標(2024年7月)
株価 101.62ドル
PER -倍
年間配当 2.80ドル
配当利回り 2.76%
Payout Ratio 35.96%
増配年 65年連続(Since 1958)
【MMM】スリーエムの日足チャート(1Year)
【MMM】スリーエムの週足チャート(5Year)
どっかの段階で清算しましょうか。