ウォルマート・ストアーズは世界15か国に進出し低価格なスーパーマーケットを提供する大手小売企業
エブリディ・ロープライス(EDLP)を掲げ徹底的に低価格、物流管理、コスト削減などを推進し急速に成長。
主力のスーパーセンター、ディスカウントストア、会員制のサムズ・クラブ、小売店のネイバーフード・マーケットなどを展開し、世界最大の売上げを誇る巨大企業となっている。
ダウ銘柄かつ43年連続増配銘柄で長期投資家の生活必需品セクターでポートフォリオに組み込みたい銘柄となっている。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【WMT】ウォルマートの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
売上高は堅調に推移しています。ただ、ここ数年は【AMZN】アマゾンの通販業界による台頭で売上げ,純利益ともに横ばいとなっています。
【WMT】ウォルマートの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
BPSは着実に伸びていますが、EPSは若干停滞気味です。43年連続増配によりDPSはしっかり右肩あがりとなっています。
また、配当性向も46%程度と低く増配の余地は十分にあります。
ROEが減少気味なのが気になるところ。
【WMT】ウォルマートのキャッシュフロー
キャッシュフローも安定しており、【AMZN】が進出してきても現時点では十分に迎え撃つ体力はあります。
【WMT】ウォルマートの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価35.75ドル 配当0.600ドル
2010年1月 株価53.74ドル 配当1.092ドル
2015年1月 株価86.27ドル 配当1.920ドル
2016年1月 株価60.50ドル 配当1.960ドル
株価も10年前より50%ほどしか上昇していない。いわゆる不人気銘柄なわけですが、安定した業績と長年増配してきた実績を考え、将来にわたり小売り業界の王者に君臨し続ける可能性を秘めたウォルマートをポートフォリオに組み込む長期投資家は多い。
43年連続増配の配当貴族銘柄であり、時価総額も高い。
配当再投資を実施することで、将来にわたるインカムゲインを得られる銘柄と考えています。
また、ネット通販のJet.comを買収しEコマースのてこ入れを図りつつ、不採算店舗の閉鎖などで収益率向上を目指していることでも、アマゾンが小売り業界を脅かす存在であっても、既にワイド・モートを築いているウォルマートは将来悲観する企業ではないと思われます。