原料問題で安全性確信表明も株価下落しているジョンソンエンドジョンソンより四半期配当53.1ドルを獲得
米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の株価が下げ止まらない。
同社の株価は14日に前日比10%安と急落したのに続き、17日は前営業日比2.9%安となった。先週、ロイター通信が同社のベビーパウダー製品に発がん性のあるアスベストが混入していたと報じ、株式市場はこれを嫌気した格好だ。
報道を受け、J&Jのゴースキー最高経営責任者(CEO)は17日、同社はタルク(滑石)を原料とするベビーパウダー製品の安全性を確信していると表明した。しかし、株価下落が収まる兆しは見えなかった。
株価急落を受け、J&Jは17日、最大50億ドル(約5630億円)の自社株買いを実施すると発表した。同社はこの自社株買いに期限は設けないとしている。
もっとも、同社のタルク原料製品をめぐっては、数千件もの訴訟が起こされている。
米州裁判所の陪審は7月、J&Jのベビーパウダーなどタルク原料製品に含まれるアスベストで卵巣がんを発症したとして複数の女性が同社を訴えていた裁判で、同社が46億9000万ドルの損害賠償金を支払う義務があると認定した。
依然からこの問題はくすぶっていたが、正式発表により大きなニュースとなったジョンソンエンドジョンソンから四半期配当59株分53.10ドルの四半期配当を受け取りました。
【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンからの配当金
ジョンソンエンドジョンソンより1株あたり0.90ドルの四半期配当金となっているので、0.90×59=53.1ドルが実際の配当金となります。
2018年9月【JNJ】配当との比較
今回の四半期配当までに買い増しを行っていないため、配当の増加はありません。
【JNJ】Johnson & Johnsonの株価指標(2018年12月21日)
株価 128.27ドル
PER 225.43倍
年間配当 3.60ドル
配当利回り 2.81%
年率EPS 8.14
Payout Ratio 44.2%
増配年 56年連続(Since 1962)
【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンの日足チャート(1Year)
【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンの週足チャート(5Year)
ベビーパウダー問題で株価急落も、全体事業としての影響は致命的ではないため、優良企業のジョンソンエンドジョンソンを今後も買い続けていく。