【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンより四半期配当(2018年9月)53.1ドル受取

インキュベーター活用で「人材獲得」を狙う四半期配当53.1ドルを獲得

ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)が製薬や医療機器、消費者製品領域における革新的なブランドとしての地位を築くために11都市のインキュベーターのネットワークを利用している。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのような企業にとって、データ解析やブロックチェーン、コネクテッドデバイスなどの技術に関する専門知識を有する人材を見つけられるかどうかは大きな問題だ。

製薬分野の新しいイノベーションは、大手ブランドよりもスタートアップに端を発しており、最近の調査によると、新しい処方薬の認可の63%はスタートアップから生じているという。

そのため、インキュベーターの活用はジョンソン・エンド・ジョンソンのような大手企業がそのような人材を発掘する手段となる。インキュベーターは、企業がともに仕事をしたいと考える新しい企業を探す手助けをし、新しい従業員を見つけてくれることさえある。
JLABS@NYCを率いるケイト・マートン氏は、仮に買収を実施しないとしても、起業家を知っておくことで将来的にパートナーとなる企業の調査が容易になると言った。

「変革を起こす方法」

インキュベーターの活用は大手ブランドが人材を確保し、しばしば進化のスピードが遅い大手企業の文化を変えるためには一般的な方法だ。

サノフィ(Sanofi)やメルク(Merck)をはじめとするそのほかの製薬会社は、スタートアップインキュベーターと交流があり、ペプシ(Pepsi)やハイネケン(Heineken)、マクドナルド(McDonald)、ユニリーバ(Unilever)をはじめとする、そのほかの大手消費者直販企業はいずれの企業もスタートアップにアイデアを出す機会を与えている。

大半の企業にとって、異なる考え方を持つ企業を近くに置くと、社内に変革が起きるという考え方でもある。

ジョンソン・エンド・ジョンソン、企業幹部あるいは「JPALS」のメンターにとって、スタートアップとともに働くことで利益が生まれる。

なぜなら、スタートアップ企業は創業131年の老舗大手企業のカルチャーに、アジャイルシンキングの精神をもたらしてくれるからだと、マートン氏は言う。

ニューヨークにあるJLABSが占めるスペースは、むき出しのレンガ壁に囲まれた3万平方フィートの施設で、コワーキングスペースのオフィス空間と多目的ルーム、共有ラボスペース、さらにイベント専用のホールを備える。

インキュベーターは将来的にコラボレーションを視野に入れて人材を調達してくれるだけでなく、医療の重大な問題の解決をめざして仕事をしているスタートアップと提携することで、ジョンソン・エンド・ジョンソンにとって重要な大衆的かつ客観的な視点を提供する役目も果たす。インキュベーターはジョンソン・エンド・ジョンソンをはじめとする大手企業を、まさにあらゆるブランドが「目的誘導型の考え方」を採用しようとするいま、特に重要な先見の明のある企業であると位置づけている。

「特に医療業界においては、業界に変革を起こす立役者の一部だと見られることは非常に重要だ。大手製薬会社がスタートアップとタッグを組むという方法は、この変革を起こすひとつの方法だ」と、GHGグレイヘルスグループ(GHG Greyhealth Group)でデジタル戦略のバイスプレジデントを務めるクリス・ミルソム氏は語った。

さらに、スタートアップとタッグを組むことで大手企業は堅苦しい官僚主義的な働き方から脱却できると付け加えた。

ベンチャー側のメリット

マートン氏は、投資先企業との関係を構築することが目標だが、同社はJLABSの2年間のプログラムを終了した企業の約25%に対して投資してきたのみだという。JLABSのプログラムを体験した400を超える企業は、必ずしもジョンソン・エンド・ジョンソンの事業に協力するわけではないが、確かな科学的根拠に基づいて満たされていない医療のニーズに対応し、強力なチームを擁していることが投資の条件だったとマートン氏は言った。

JLABSのニューヨークのインキュベーターに属する企業には、バイオテクノロジー企業であるエンビサジェニックス(Envisagenics)や医療デバイスメーカーであるサータドーズ(CertaDose)などがある。

ニューヨークに拠点を置くJLABSの常設企業、エンビサジェニックスで主任エクスペリエンスオフィサーを務めるショーン・ザイベル氏は、JLABSが提供するパートナーシップのおかげで、同社はメンターを介して大手ブランドとつながる方法がわかったという。

また、このパートナーシップは資金調達を望んでいる中小企業にマーケティング面での手助けもしてくれる。JLABSはスタートアップ企業とジョンソン・エンド・ジョンソンのベンチャーキャピタル子会社であるJJDCを結びつける一方で、地元のベンチャーキャピタル会社を医療業界の関係企業と結びつけて迅速に企業とのネットワークを構築する。

「VCの営業時間はお見合いパーティの様相を呈している」と、ザイベル氏は言う。「しかし、投資家を参加させないように注意する必要がある。関係者は貴社の携わる領域の知識を有している必要がある」。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、スタートアップ企業を完全子会社化したことはないが、スタートアップ企業のなかにはそのほかの医療や製薬業界の大手企業に買収された企業もある。たとえば、ブリストル・マイヤーズスクイブ(Bristol-Myers Squibb)が6億ドル(約668億円)で買収したパドロック・セラピューティクス(Padlock Therapeutics)や、イタリアのメナリニ・グループ(Menarini Group)が買収したシリコン・バイオシステムズ(Silicon Biosystems)、インスツルメンテーション・ラボラトリが買収したテムシステムズ(Tem Systems)などだ。

企業の永続には人材を定期的に確保していくことも必要である。人材確保にも余念がない、ジョンソンエンドジョンソンから四半期配当59株分53.10ドルの四半期配当を受け取りました。

【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンからの配当金

ジョンソンエンドジョンソンより1株あたり0.90ドルの四半期配当金となっているので、0.90×59=48.6ドルが実際の配当金となります。

2018年6月【JNJ】配当との比較

今回の四半期配当までに6株買い増しを行ったことによる配当金増加となります。

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【JNJ】Johnson & Johnsonの株価指標(2018年9月17日)

株価 139.89ドル

PER 277.32倍

BETA 0.53

年間配当 3.60ドル

配当利回り 2.58%

年率EPS 8.14

Payout Ratio 44.2%

増配年 56年連続(Since 1962)

【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンの日足チャート(1Year)

【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンの週足チャート(5Year)

株価が下落した夏ころにもしっかり買い増しを実施しており、パフォーマンスは上昇中。

株価変動に一喜一憂せず定期購入を実施していく。