ユナイテッドヘルスグループは米国の医療保険企業で1億人のヘルスケアサービスを手掛けるダウ30種採用銘柄
ユナイテッドヘルスグループは米国の医療保険会社で企業、公共機関、個人に各種医療保険プランを提供するほか、疾病、健康、薬剤に関する情報や医療貯蓄口座、移動医療サービスなどの各種サービスを提供。
また、医療関連の情報管理サービス、ソフトウエア開発、コンサルティングおよびアウトソーシングサービスを手掛ける。
医療保険の最大手であるユナイテッドヘルスグループの主力は企業、政府機関、個人向け各種医療保険の提供である。
M&Aで成長し子会社オプタムが処方箋給付管理の薬剤給付管理(PBM)など医療サービスを強化。
2015年に製薬会社との交渉を有利にする目的で、PBMのカタマラン社を買収した。
オバマケア目玉の個人加入保険比較購入サイト(エクスチェンジ)向け商品の損失大きく2017年に全面撤退。
おトランプ政権樹立によりオバマケアの見直し議論や業界の動向に注目が集まっている。
2016年通期は医療保険の加入者増加などで全事業が好調だった。
買収による事業の拡大も寄与し2ケタの増収増益であった。
2017年通期も保事事業と医療サービスともに堅調を見込んでいる。
オバマケアからはすでに撤退済で、見直し法案の影響は限定的とみられている。
ユナイテッドヘルスグループの同業他社は【CVS】CVSヘルス【AET】エトナ【ANTM】アンセムなど。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【UNH】ユナイテッドヘルスグループ株価指標
2017年7月9日時点
PER:24.06倍
配当利回り:1.60%
増配年数:8年
最新情報→「YAHOO!FINANCE」
【UNH】ユナイテッドヘルスグループの2016年株価チャート
2016年のユナイテッドヘルスグループ株価は117.64ドルから160.04ドルとなっており+42.4ドル(+36.0%)のリターンであった。
【UNH】ユナイテッドヘルスグループの企業業績(10年)
【UNH】ユナイテッドヘルスグループのEPS・配当
2007年から過去10年平均のEPS+9.3%の上昇率であった。
2016年のEPSは7.25ドルで前年比+20.6%の上昇率であった。
今後のユナイテッドヘルスグループEPSは2017年に9.51ドル、2018年に10.64ドルをアナリストは予想している。
2007年から過去10年平均の配当は163.6%の上昇率であった。
2016年の配当は2.4ドルで前年比+26.6%の上昇であった。
2017年6月に20.0%の増配でユナイテッドヘルスグループは8年連続増配となった。
近年配当を開始したものの、増配率は毎年20%超えを続けている。
20%を毎年超える増配により株主還元を続けているユナイテッドヘルスグループである。配当性向は上昇傾向にあるがEPSも継続して上昇しているため影響は見られない。
2016年は前年の27.8%から33.2%へ上昇となった。まったく問題なし。
【UNH】ユナイテッドヘルスグループの営業成績
2007年から過去10年平均の売上高は+9.96%の上昇であった。
2016年の売上高は前年比+17.65%の上昇であった。
売上の上昇がここ数年目立つ。それらが最近の株価上昇につながっていると思われる。
2007年から過去10年平均の営業利益は+6.35%の上昇であった。
2016年の営業利益は前年比+17.32%の上昇であった。
2007年から過去10年平均の純利益は+5.37%の上昇であった。
2016年の純利益は前年比+20.71%の上昇であった。
2016年のグロスマージンは前年の23.6%から23.5%へ下落した。
過去10年平均見ると20%超のグロスマージンを常に確保している。
2007年から過去10年平均の営業利益率は7.9%となっている。
2016年の営業利益率は前年7.0%から7.0%へ横ばい推移している。
ユナイテッドヘルスグループの営業利益率は8%を前後を常に維持しており安定している。
【UNH】ユナイテッドヘルスグループのROAとROE
- ROA(Return On Assets):総資本利益率
- ROE(Return on Equity):株主資本利益率
- Financial Leverage:財務レバレッジ
2007年から過去10年平均のROAは7.0%となっている。
2016年のROAは前年5.9%から6.0%へ上昇している。
ユナイテッドヘルスグループのROAは毎年安定している。
2007年から過去10年平均のROEは18.3%となっている。
2016年のROEは前年17.5%から19.5%へ上昇している。
18%前後のROEをしっかりと維持し効率よく運営している。
【UNH】ユナイテッドヘルスグループのキャッシュフロー
- OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
- OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)
- FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
- FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
- Cap Spending:設備投資
2007年から過去10年平均の営業キャッシュフローマージンは6.3%となっている。
2016年の営業キャッシュフローマージンは前年6.2%から5.3%へ低下している。
2007年から過去10年平均のフリーキャッシュフローマージンは5.3%となっている。
2016年のフリーキャッシュフローマージンは前年5.2%から4.4%へ低下している。
保険業界ということもあり、キャッシュフローマージンは少なめであるが毎年ブレなく安定していることが重要である。
【UNH】ユナイテッドヘルスグループの株価チャート(過去15年)、株価パフォーマンス(過去10年)
ここのところ株価上昇は顕著と思っていたが、2008年のリーマンショック以降一貫して株価上昇している。
S&P500の市場平均を大きくアウトパフォームしている。
正直米国株を始めるまでユナイテッドヘルスグループの名前すら知らなかったが業績も優秀であり、ダウ30構成銘柄にふさわしい企業と感じた。