プロクター&ギャンブルは多数の有名ブランドを有する一般消費財を製造販売。ダウ30銘柄で連続増配の高配当銘柄
日本ではP&Gで知られる日用品メーカーのプロクター&ギャンブルは多彩なブランドを展開し、21ブランドで10億ドルを超える年間販売額を得ている。
「パンテーン」ヘアケア製品、「オレイ」スキンケア用品、「ブラウン」電気シェーバー、「クレスト」オーラルケア用品、「プリングルズ」ポテトチップ、「アイムス」ペットフード、「アリエール」衣料用洗剤、「ファブリーズ」消臭剤、「パンパース」紙おむつなどを180カ国超で販売しており日本でも馴染みのある競争力が高いブランドが多数ある。
NYダウ工業株30種採用銘柄で60年を超える連続増配を実施しており、【PG】は米国株で長期投資家のポートフォリオの候補に挙がる企業です。
ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」によると1957年から2003年の間S&P500は10.85%の年率リターンに対しプロクター&ギャンブルは14.26%の年率リターンを叩き出している。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【PG】プロクター&ギャンブルの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
プロクター&ギャンブルの営業成績は横ばいとなっていますが、リーマンショックなどの景気減速や不況にも落ち込みがなく安定した収益を確保している不況に強いディフェンシブ銘柄となっている。
売上げは近年若干下降気味であるが、グロスマージン、営業利益率、ROAはしっかり高水準を保っている。
【PG】プロクター&ギャンブルの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
EPSの成長も安定して伸びている。DPSも連続増配銘柄なので右肩上がりのグラフとなっている。
株価にもよるが安定して3%前後を維持した配当を実施している。
ただ、連続増配でDPSが増加することに対し、EPSが伸びていないため配当性向が高水準にあることが気になるところです。
【PG】プロクター&ギャンブルのキャッシュフロー
安定したキャッシュフローを稼いでいる。これは生活必需品であるため好不況に関わらず、一定の購買力が維持されるからです。
【PG】プロクター&ギャンブルの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価55.65ドル 配当1.000ドル
2010年1月 株価61.11ドル 配当1.760ドル
2015年1月 株価90.84ドル 配当2.576ドル
2016年1月 株価78.36ドル 配当2.652ドル
近年はドル高の影響で株価が軟調となっている。成熟した企業であるため大きな株価上昇とはいかないが、信頼と安心のブランドを展開しているワイドモートな【PG】は連続増配銘柄で時価総額も大きく歴史も古い。
10年前と配当を比較すると2.5倍を超える。
不況にも強い銘柄なのでディフェンシブ銘柄でポートフォリオの候補に挙がる米国株といえるでしょう。