【F】フォードモーターは米自動車ビッグ3の一角で世界第6位の自動車メーカー

フォードモーターは映画アメリカン・グラフィティで描かれる50年代の古き良き米国の象徴である自動車メーカーで景気に左右されやすい景気敏感株

フォード(Ford Motor Co)の自動車ブランド「フォード」と「リンカーン」の2ブランドでSUV,ピックアップトラックを世界的に展開し、乗用車とトラックの製造と販売に従事する。

レンタカー会社、商用車顧客、リース会社、政府機関へ車両を販売、保守、修理、長期保証サービスなども提供する。また、融資、車両リース、自動車保険仲介サービスも扱う。

また、スポーツカーのマスタングなども根強い人気を誇る。小型車はフィエスタ,ハイブリッドはC-MAXなど。自動運転車の開発にも積極的である。

マツダと資本提携は2015年に解消し2016年末には日本市場からも撤退予定。

良くも悪くも株価や配当は景気に左右されやすく、売上げは横ばいではあるものの、利益や配当は好況と不況で大きく変化する景気敏感株である。

採用インデックス

  • S&P100
  • S&P500
  • ラッセル1000

【F】Ford Motor Coの株価指標

2017年4月9日時点

PER 9.77倍

配当利回り 5.32%

最新情報→「YAHOO!FINANCE

【F】フォードモーターの営業成績

ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)

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売上げは横ばいですが、リーマンショック前から赤字経営となっています。営業利益,純利益ともに安定していません。

【F】フォードモーターの利益・配当・純資産

EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:総資本利益率

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リーマンショック前後ではEPSもマイナスに。2007年から2011年まで無配に転じています。

最近は5%程度の高配当株として注目を浴びているようですが、長期的にみると景気減速で減配に転じる可能性を大きく秘めている景気敏感株です。

【F】フォードモーターのキャッシュフロー

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キャッシュフローも景気状況により倍半分違います。また、自動車業界と特徴として新車開発費も必要であることから、設備投資費用もそれなりに必要になります。

【F】フォードモーターの株価チャート(10Year)

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2005年1月 株価14.66ドル 配当0.400ドル

2010年1月 株価10.17ドル 配当0.000ドル

2015年1月 株価15.59ドル 配当0.500ドル

2016年1月 株価13.87ドル 配当0.600ドル

2017年1月 株価12.35ドル 配当0.600ドル

フォードの歴史は古いですが、配当に着目するとオイルショックやネットバブル後は減配にリーマンショック後は無配に転じています。

景気や外的要因に左右されやすく、株価も10年前と変わらず。むしろ株価の乱高下は大きいです。

不況のときに購入し好況時に売却する短期,中期投資家にとっては利が乗りやすい銘柄かもしれませんが、配当再投資を実施する長期投資家にとっては産業構造上仕方がない部分はあるが保有しにくい銘柄といえるでしょう。

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