ユナイテッドヘルスグループは米国の医療保険会社で個人や企業に保険サービスを提供するダウ30構成銘柄
ユナイテッドヘルス・グループは米国の医療保険会社で企業、公共機関、個人に各種医療保険プランを提供するほか、疾病、健康、薬剤に関する情報や医療貯蓄口座、移動医療サービスなどの各種サービスを提供。
また、医療関連の情報管理サービス、ソフトウエア開発、コンサルティングおよびアウトソーシングサービスを手掛ける。
医療保険の最大手であるユナイテッドヘルスグループは、企業・政府機関・個人向け各種医療保険・サービスを提供するユナイテッドヘルスと、処方箋給付管理の薬剤給付管理(PBM)など医療情報サービスを提供するオプタムの2プラットフォーム体制をとっている。
オバマケア目玉の個人加入保険比較購入サイト(エクスチェンジ)向け商品の損失大きく、2017年に全面撤退へ。
700万人を対象にした薬局での購入割引など会員向けのサービスを強化している。
2017年通期は、医療保険の加入者数増背景に保険サービス部門好調。
情報サービス部門も堅調に推移している。コスト増もこなし増益、2018年通期も保険サービスと情報サービスともに堅調を見込む。オバマケアからはすでに撤退炭で見直し法案の影響は限定的となっている。
ユナイテッドヘルスグループの同業他社は【ANTM】アンセム【HUM】ヒューマナ【JNJ】ジョンソンエンドジョンソン【CNC】センティンなど。
1億人以上の個人向けにユナイテッドヘルスグループは医療保険サービスを提供しており、PBM買収などにより盤石な経営体制を整えているダウ30構成銘柄となっている。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
【UNH】UnitedHealth Group Inc株価指標
2019年2月3日時点
PER:22.04倍
配当利回り:1.33%
増配年数:9年
最新情報→「YAHOO!FINANCE」
【UNH】ユナイテッドヘルスグループの2017年株価チャート
2017年ユナイテッドヘルスグループのパフォーマンスは+39.55%であった。
【UNH】ユナイテッドヘルスグループの企業業績(10年)
【UNH】ユナイテッドヘルスグループのEPS・配当
EPS(Earnings Per Share)一株あたり利益
- EPS成長率(10年平均):+12.1%
2008年から過去10年平均のEPSは+12.1%の変動率であった。
2017年のEPSは10.72ドルで前年比+47.9%の変動率であった。
今後のユナイテッドヘルスグループEPSは2018年に12.53ドル、2019年に14.1ドルを予想している。
ユナイテッドヘルスのEPSは右肩上がりとなっている。
DPS(Dividends Per Share)一株当たり配当
DPS成長率(10年平均):165.9%
2008年から過去10年平均の配当は165.9%の上昇であった。
2017年の配当は2.9ドルで前年比+21.0%の上昇であった。
2018年の増配発表で9年連続増配となっている。
無配が続いていたが、リーマンショック以降増配を続けており、増配率は高い。
Payout Ratio 配当性向
配当性向とは、利益をどれだけ株主に配当するかという割合。 当期純利益に対して配当金支払額の占める割合の式で表される。
2017年は前年の33.2%から31.3%へ低下となった。
増配著しいが配当性向は標準レベルとなっている。
【UNH】ユナイテッドヘルスグループの営業成績
Revenue 売上高
- 売上成長率(10年平均):+10.31%
2008年から過去10年平均の売上高は+10.31%の変動率であった。
2017年の売上高は前年比+8.83%の変動率であった。
売上は堅調に伸びてきている。
Operating Income 営業利益
- 営業利益成長率(10年平均):+6.84%
2008年から過去10年平均の営業利益は+6.84%の変動率であった。
2017年の営業利益は前年比+17.65%の変動率であった。
売上増同様に営業利益も伸びている。
Net Income 純利益
純利益成長率(10年平均):+8.54%
2008年から過去10年平均の純利益は+8.54%の変動率であった。
2017年の純利益は前年比+50.46%の変動率であった。
純利益が2017年に一気に伸びている。
Gross Margin % 粗利率
グロスマージン(売上総利益率)は、収益性分析の指標の一つで、売上総利益の売上に対する構成比を表す指標で粗利率とも呼ばれる。企業が提供する商品またはサービスの競争力、販売力、製造効率を測るために利用される。
2017年のグロスマージンは前年の23.5%から23.4%へ低下した。
ユナイテッドヘルスグループは25%前後で毎年推移し安定している。
Operating Margin %(営業利益率)
- 営業利益率(10年平均):7.5%
2008年から過去10年平均の営業利益率は7.5%となっている。
2017年の営業利益率は前年7.0%から7.6%へ上昇している。
営業利益率も安定して8%前後で推移している。
【UNH】ユナイテッドヘルスグループのROAとROE・財務レバレッジ
ROA(Return On Assets):総資本利益率
- ROA(10年平均):6.9%
2008年から過去10年平均のROAは6.9%となっている。
2017年のROAは前年6.0%から8.0%へ上昇している。
大きな波もなく安定したROAである。
ROE(Return on Equity):株主資本利益率
- ROE(10年平均):18.5%
2008年から過去10年平均のROEは18.5%となっている。
2017年のROEは前年19.5%から24.5%へ上昇している。
20%前後のROE安定度も素晴らしい。
【UNH】ユナイテッドヘルスグループのキャッシュフロー
OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)
- 営業キャッシュフローマージン(10年平均):6.2%
2008年から過去10年平均の営業キャッシュフローマージンは6.2%となっている。
2017年の営業キャッシュフローマージンは前年5.3%から6.8%へ上昇している。
年々営業キャッシュフローは伸びており、営業キャッシュフローマージンも6%前後で常に安定している。
FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
Cap Spending:設備投資
- フリーキャッシュフローマージン(10年平均):5.2%
2008年から過去10年平均のフリーキャッシュフローマージンは5.2%となっている。
2017年のフリーキャッシュフローマージンは前年4.4%から5.8%へ上昇している。
フリーキャッシュフローも増加。フリーキャッシュフローマージンも安定して5%前後で推移している
【UNH】ユナイテッドヘルスグループの株価チャート(過去15年)
過去10年は堅調に株価推移しているが、リーマンショックの金融危機時には大きく株価が下落している。
景気後退時には暴落を許容してホールドする覚悟をもつ必要あると感じる。
保険業界であるため、ユナイテッドヘルスグループ固有の問題ではない。
業績を見る限り株価変動のボラティリティを受け止め分散投資を心掛けていれば保有する価値ある銘柄ではないだろうか。