【AGN】アラガンはジェネリック医薬品などを手掛けるアイルランド本社の医薬品企業

アラガンは世界100カ国以上に医療を届けている美容整形やジェネリック医薬品を主力とした大手医薬品銘柄

アラガン(Allergan PLC)はアイルランドの医薬品企業。ジェネリック医薬品とブランド医薬品の製造・販売に従事。

米国内で約250種類のジェネリック医薬品を扱い、ブランド医薬品には骨粗しょう症薬「アクトネル」や「アテルビア」、テストステロン補充薬「アンドロダーム」、プロゲステロン補充薬「クリノン」、造血剤「INFeD」、潰瘍性大腸炎「アサコール」などがある。

2015年11月には大手製薬会社である【PFE】ファイザーと合併を発表した。

これはしわとりのヒット薬「ボトックス」やドライアイの治療薬に強いアラガンを取り込み、世界最大級の製薬企業をめざした。法人税率が12.5%と米国より低いアイルランドに本拠を移し、税負担を軽減するのも狙いだったといわれている。

本社を米国より税率の低い国へ移転することが当時は買収によって可能だったため、アメリカ財務省が待ったをかけた。

米財務省が買収により本社を移転することで節税しようとする企業にハードルを課す新規性を作ったためである。

2016年4月に米財務省が節税目的のM&A(合併・買収)に歯止めをかける新たな規制を発表し、節税効果が見込めなくなったことが響き【AGN】アラガンと【PFE】ファイザーの合併を断念している近況である。

採用インデックス

  • S&P100
  • S&P500
  • ラッセル1000

【AGN】アラガンの営業成績

ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)

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ジェネリック医薬品が主商品であるため薄利多売となるため、売上げに対し利益率は低い。

2013年からは営業利益がマイナスに落ち込んでいる。

【AGN】アラガンの利益・配当・純資産

EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:総資本利益率

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配当は極めて低い。また、EPSがマイナスである年度もあり他社優良企業と比べて不安定と言える。

【AGN】アラガンのキャッシュフロー

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キャッシュフローも凹凸が激しい。M&Aなどの影響もあるだろうがちょっと手を出しにくい銘柄のように見える。

【AGN】アラガンの株価チャート(10Year)

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2005年1月 株価32.60ドル 配当0.36ドル

2010年1月 株価39.89ドル 配当0.20ドル

2015年1月 株価259.88ドル 配当0.20ドル

2016年1月 株価313.26ドル 配当0.00ドル

2017年1月 株価207.6ドル 配当0.20ドル

株価は2016年までのバイオブームで10数年前から10倍もの株価になっている。しかし営業成績を見る限り事業内容が株価に反映されているようには感じない。

配当も無配になっている時期もあり不安定。

ファイザーとアラガンの合併が成立すれば、また違った道筋ができるかと思われたが、現時点では長期投資に【AGN】アラガンをポートフォリオに組み込む予定はない。

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