【MCD】マクドナルドの企業分析(2016年版)-2017年12月に7.4%増配で42年連続増配となった世界最大のファストフードチェーンストアでダウ30銘柄かつ高収益な配当貴族銘柄

外食で世界首位のハンバーガーチェーンのマクドナルドはフランチャイズ制を積極的に導入し収益向上を図る安定収支の配当貴族銘柄

マクドナルドは米国の大手ファストフード・チェーン企業で主力のハンバーガーに加え、朝食メニュー、サラダ、コーヒーや清涼飲料、デザートなどを提供する。

売上は直営店とフランチャイズ加盟店から成り、事業は米国、欧州、アジア太平洋・中東・アフリカの地域別部門で構成される。店舗数では「サブウェイ」に次ぎ世界2位。

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外食で世界首位のハンバーガーチェーンのマクドナルドは短時間で気楽に食事を楽しむファストフードで先駆者となっており世界的に認知度が高い。

柱はフランチャイズ(FC)と直営店の運営となっている。

米国ではドライブスルーが過半でビックマックやフライドポテトが看板商品。近年は健康志向で若干逆風を受けている。

2015年に全店舗の1割超4000店のフランチャイズ転換でフランチャイズ比率を93%に引き上げ、総額5億ドルのコスト削減、株主還元の強化が柱の再建策を発表している。

再建策の完了に目途がたち、2017年3月にモバイル注文や配送の拡充など成長戦略を発表している。

2016年通期はフランチャイズ化の影響で減収かつドル高が重荷となった。

ただ、既存店は終日朝食メニューなど集客が奏功し底打ちした。

コスト削減が効果発現し営業利益も反転している。2017年通期もフランチャイズ化の推進で減収だが、採算改善で利益は回復が続く見通しとなっている。

【MCD】マクドナルドの同業他社は【YUM】ヤムブランズ【SBUX】スターバックスなど。

ダウ30銘柄で時価総額も大きくフランチャイズ化により更なる収益向上を目指している。

株主還元厚く、40年超の連続増配により長期投資に適した銘柄となっている。

採用インデックス

  • ダウ30
  • S&P100
  • S&P500
  • ラッセル1000

【MCD】McDonald’s Corp株価指標

2017年9月30日時点

PER:25.61倍

配当利回り:2.58%

増配年数:42年

最新情報→「YAHOO!FINANCE

【MCD】マクドナルドの2016年株価チャート

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2016年のマクドナルド株価は118.14ドルから121.72ドルとなっており+2.51%のリターンであった。

【MCD】マクドナルドの企業業績(10年)

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【MCD】マクドナルドのEPS・配当

EPS(Earnings Per Share)一株あたり利益

  • EPS成長率(10年平均):6.8%

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2007年から過去10年平均のEPS+6.8%の上昇率であった。

2016年のEPSは5.44ドルで前年比+13.3%の上昇率であった。

今後のマクドナルドEPSは2017年に6.14ドル、2018年に6.63ドルを予想している。

DPS(Dividends Per Share)一株当たり配当

  • DPS成長率(10年平均):10.4%

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2007年から過去10年平均の配当は+10.4%の上昇率であった。

2016年の配当は3.6ドルで前年比+4.9%の上昇であった。

2017年12月に7.4%の増配でマクドナルドトは42年連続増配となったことで、配当貴族の名に恥じぬ毎年安定した増配率で配当を株主へ還元している。

Payout Ratio 配当性向

配当性向とは、利益をどれだけ株主に配当するかという割合。 当期純利益に対して配当金支払額の占める割合の式で表される。

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2016年は前年の73.6%から66.9%へ低下となった。

若干高めの配当性向ではあるが、増配余地もしっかり残されている。

【MCD】マクドナルドの営業成績

Revenue 売上高

  • 売上成長率(10年平均):1.32%

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2007年から過去10年平均の売上高は+1.32%の上昇であった。

2016年の売上高は前年比-3.11%の低下であった。

フランチャイズ化の推進によって売上げ自体は低下している。

Operating Income 営業利益

  • 営業利益成長率(10年平均):5.71%

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2007年から過去10年平均の営業利益は+5.71%の増加であった。

2016年の営業利益は前年比+8.38%の上昇であった。

売上は下がれどフランチャイズ化により営業利益は向上している。

Net Income 純利益

  • 純利益成長率(10年平均):2.83%

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2007年から過去10年平均の純利益は+2.83%の上昇であった。

2016年の純利益は前年比+3.47%の上昇であった。

横ばいの純利益であるが、毎年の波が少なく安定した利益を継続している。

Gross Margin % 粗利率

グロスマージン(売上総利益率)は、収益性分析の指標の一つで、売上総利益の売上に対する構成比を表す指標で粗利率とも呼ばれる。企業が提供する商品またはサービスの競争力、販売力、製造効率を測るために利用される。

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2016年のグロスマージンは前年の38.5%から41.4%へ上昇した。

直営店からフランチャイズ化の増加で粗利も増加している。

Operating Margin %(営業利益率)

  • 営業利益率(10年平均):28.8%

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2007年から過去10年平均の営業利益率は28.8%となっている。

2016年の営業利益率は前年28.1%から31.5%へ上昇している。

高く安定した収益率をマクドナルドは継続している。

【MCD】マクドナルドのROAとROE・財務レバレッジ

ROA(Return On Assets):総資本利益率

  • ROA(10年平均):14.3%

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2007年から過去10年平均のROAは14.3%となっている。

2016年のROAは前年12.5%から13.6%へ上昇している。

2007年を除いて10%超のROAを達成しておりマクドナルドの高利益率の根源である。

ROE(Return on Equity):株主資本利益率

  • ROE(10年平均):49.4%

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2007年から過去10年平均のROEは49.4%となっている。

2016年のROEは前年45.4%から191.9%へ上昇している。

財務レバレッジを昨年より2倍に引き上げ高ROEとなっている。

【MCD】マクドナルドのキャッシュフロー

OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)

  • 営業キャッシュフローマージン(10年平均):25.0%

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2007年から過去10年平均の営業キャッシュフローマージンは25.0%となっている。

2016年の営業キャッシュフローマージンは前年25.7%から24.6%へ低下している。

常に安定したマクドナルドのキャッシュフローである。

FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
Cap Spending:設備投資

  • フリーキャッシュフローマージン(10年平均):16.0%

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2007年から過去10年平均のフリーキャッシュフローマージンは16.0%となっている。

2016年のフリーキャッシュフローマージンは前年18.6%から17.2%へ低下している。

マクドナルドはフランチャイズ化により設備投資を抑えキャッシュフローの最大化へ舵を切っている。

【MCD】マクドナルドの株価チャート(過去15年)、株価パフォーマンス(過去10年)

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マクドナルドはリーマンショックの影響も少なく継続して安定成長を遂げている。

株主還元も厚く連続増配も42年となった。

健康志向の懸念もあるが、安価で手軽に食べられるファストフードのハンバーガーは新興国を含めブランド価値が継続する限り成長を遂げていくだろう。

2017年に入って【MCD】マクドナルドの株価は急上昇しているが、定期購入や配当再投資を継続し長期にわたりリターンをもたらすシーゲル銘柄へ成長していくと思われる。