モルガンスタンレーは世界43カ国以上に営業拠点を持つ投資運用サービスを提供する金融持株会社
モルガンスタンレー(Morgan Stanley)は米国の金融持株会社で米国内外で事業を展開する。
資金調達、合併・買収のアドバイス、事業再編支援、不動産・プロジョクト融資、貸付、投資調査、株式・債券の販売、売買、値付けのほか、自己勘定投資サービスの提供。投資商品仲介、投資顧問、資金計画、年金・保険商品の販売、信託業務、不動産や未公開株式への投資、運用サービスの提供。
世界有数の金融機関であるモルガンスタンレーは1924年創業の老舗で投資銀行、資産運用、ウェルズマネジメント(裕福層向け資産運用)など幅広く金融サービスを提供している。
世界43カ国以上にオフィスを展開しており、モルガン商会の証券部門分離独立して発足した。
2014年M&A取引高で世界1位、IPO(新規公開)引き受けでは世界3位となっている。
2008年の金融危機においてモルガンスタンレーも他金融機関と同じく経営不振に陥った際、三菱東京UFJが出資・資本提携しており、日本では三菱UFJモルガンスタンレー証券として運営している。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【MS】モルガンスタンレーの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
売上げのほうは順調に伸びている。営業利益率もゴールドマンサックスには及ばないが投資銀行において高い水準である。
【MS】モルガンスタンレーの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
金融危機において減配しているが、その後は増配に転じており配当も増加傾向にある。
BPSの上昇はしっかりとしている。
【MS】モルガンスタンレーのキャッシュフロー
キャッシュフローは増減が激しい。金融機関特有なことではあるが。
M&Aの影響からか2014年からは極端にキャッシュフローが少ない。
【MS】モルガンスタンレーの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価1.82ドル 配当1.00ドル
2010年1月 株価29.49ドル 配当0.20ドル
2015年1月 株価39.12ドル 配当0.40ドル
2016年1月 株価27.11ドル 配当0.60ドル
2017年1月 株価42.17ドル 配当0.80ドル
モルガンスタンレーの株価に対するボラティリティは大きい。投資銀行であるため景気の影響を株価に反映されやすい傾向がある。
ライバルであるゴールドマンサックスより金融危機から株価回復が遅いように感じる。
また、配当も低い利率であり経営不振になると減配や配当据え置きが多い。
景気に連動して株式の売買を頻繁に行ううトレーダーは利幅を取りやすい銘柄と思われるが、長期保有銘柄としては他優良企業が多数米国株であるあるためあえてモルガンスタンレーを選択しなくてもよいのではと個人的には考える。