イタリアの企業であるイタリア炭化水素公社から天然ガス権益を3200億円で取得したエクソンモービルより四半期配当32.25ドルを獲得
米石油メジャーのエクソンモービルは、イタリア炭化水素公社(ENI)から東アフリカのモザンビークの天然ガス権益の25%を約28億ドル(約3200億円)で取得すると発表した。世界的に需要拡大が見込める天然ガスへの投資を強化する。
「この戦略投資により液化天然ガス(LNG)におけるエクソンの力を、豊富なモザンビークの天然ガス活用で生かすことができる」。エクソンのダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は同日の発表文でコメントした。モザンビークは世界でも有数の天然ガスの埋蔵地域を持ち、日本勢では三井物産も権益を保有している。
エクソンは2016年7月にパプアニューギニアで天然ガス掘削事業を展開するインターオイルを約4千億円で買収すると発表しており、天然ガス事業への傾斜をこのところ強めている。環境に対して優しい天然ガスは発電燃料として普及が加速しており、中国やインドで飛躍的な需要拡大が見込まれている。
米メディアによると、今回、エクソンモービルは、13年に中国石油天然気集団(CNPC)が権益を取得した時より、約47%割安な価格でENIから買い取ったとの試算を紹介している。
安価で天然ガスの権益を取得したと思われるエクソンモービルから四半期配当43株分32.25ドルの四半期配当を受け取りました。
【XOM】エクソンモービルからの配当金
エクソンモービルより1株あたり0.75ドルの四半期配当金となっているので、0.75×43=32.25ドルが実際の配当金となります。
2016年12月【XOM】配当との比較
前回の四半期配当御に3回買い増しを実施した19株分が配当増加となります。
また今回の権利落ち後、2月に19株買い増しと3月に19株の買い増しを行ったため、次回以降の配当になる。
【XOM】Exxon Mobil Corporationの株価指標(2017年3月17日)
株価 82.07ドル
PER 43.73倍
年間配当 3.00ドル
配当利回り 3.66%
BETA 0.88
年率EPS 4.23ドル
Payout Ratio 70.9%
増配年 34年連続(Since 1983)
【XOM】エクソンモービルの日足チャート(1Year)
【XOM】エクソンモービルの週足チャート(5Year)
OPECのプライスリーダーであるサウジアラビアが増産を発表し原油先物価格が50ドルを割れていることで、エクソンモービルをはじめ、シェブロンなどのエネルギー株が売られている。
原油(WTI原油先物)週足チャート(5Year)
ここ最近原油先物価格は55ドルをレンジ相場として形成していたが、思いのほかシェールオイルの増産が早く、OPECの減産による原油価格上昇を抑えた形である。
当分は巷で言われていた原油の枯渇などないはずなので長期的に原油に関わるエネルギー企業は永続すると考えている。
つまり原油価格の下落で耐力がないエネルギー企業は経営危機に陥る可能性があるが、【XOM】エクソンモービルや【CVX】シェブロンのような石油メジャーはしっかりと生き残ると思われる。
なので近年低迷しているエネルギー株は買いです。