メルクはドイツ発祥で米国第2位の医薬品大手で、多数の製薬を輩出している優良企業
米国第2位の製薬会社であるメルク(Merck & Co Inc)は、医薬品、ワクチン、動物用医薬品、コンシューマーケア製品の発見、開発、製造、販売を行う企業。
循環器・糖尿病、がん、骨・呼吸器、皮膚科・眼科、感染症、中枢神経、女性疾患の分野でブランドを展開。
ペット用ワクチンや予防薬を提供。抗ヒスタミン剤「クラリトン」や便秘薬「ミララックス」などを扱う。
ドイツメルク社の米国事業を第一次世界大戦時に接収し独立した背景を持つ。
2009年に米シェリング・ブラウを買収し規模を拡大している。
NYダウ工業株30種採用銘柄で高配当が特徴で、ヘルスケアセクターにおいてメルクやファイザーは米国株で長期投資家のポートフォリオの候補に挙がる企業です。
ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」によると1957年から2003年の間S&P500は10.85%の年率リターンに対しメルクは15.90%の年率リターンを叩き出している。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【MRK】メルクの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
売上高は買収などを通じて上昇している。営業利益や純利益も単年では落ち込んだ時期もあるが、長期でみると安定して利益を確保している。
【MRK】メルクの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
2007年にEPSがマイナスなのが気になる。しかしDPSはリーマンショック前後では配当据え置きが続いていたが、2012年から連続増配を開始している。
【MRK】メルクのキャッシュフロー
メルクのキャッシュフローは健全です。大手製薬会社特有でフリーキャッシュフローが莫大であること。
安定した薬剤の売上げがあるので、変動も少なくあとは海外事業の為替による影響がある程度。
【MRK】メルクの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価32.16ドル 配当1.520ドル
2010年1月 株価36.82ドル 配当1.520ドル
2015年1月 株価57.22ドル 配当1.800ドル
2016年1月 株価52.01ドル 配当1.840ドル
株価もファイザー同様大きな伸びはない。また、配当も2004年から2011年まで配当据え置きが続いていた。
しかし高収益な巨大企業であり優良銘柄であることには疑いはない。
ヘルスケアセクターは長期投資においてS&P500を大きくアウトパフォームしている実績があるため、ポートフォリオに組み込みたいセクター銘柄の選択肢として候補に挙がる企業です。