アップルはiPhoneやiPod,iPadなどを販売するIT大手で時価総額世界最大の近年ウォーレンバフェット率いるバークシャーハサウェイが株式購入した高収益企業
アップル(Apple Inc)は米国のIT機器大手でメディアデバイス、PC、スマートフォン、タブレット端末などのデザイン・製造・販売に従事し、主要製品は「Mac」、「iPhone」や「iPad」。2016年に「iPhone SE」、大型タブレット「iPad Pro」、「iPhone 7」を発売した。ウエアラブル端末「Apple Watch」、テレビ「Apple TV」、デジタルコンテンツやアプリも販売する。
デジタル機器の開拓者であるアップルはスティーブジョブズがパソコン開発で企業しMacintoshを独自路線で進めた企業である。
商品開発力に強みがあり、2005年に携帯音楽機iPodが飛躍。スマホiPhoneがドル箱。タブレットiPad、音楽管理ソフトiTunes、金融決済アップルペイなど商品・サービス群を構築。
ただ、クラウドサービスは比較的弱い。
スティーブジョブズ死後以降は、株主還元とのバランス経営に舵を切った。
2017年秋の誕生10周年記念機種となるiPhone8発売、インド開拓に期待。
2016年9月期は主力のiPhoneが反動減。地域別で日本が好調だが、柱の米国が後退、成長牽引の中国が大幅減少。
販売費抑制でも吸収できず利益反落であった。2016年10~12月はiPhone7の販売で四半期過去最高。
サービス部門の成長が下支え。ただ、通期ではiPhoneの伸び欠き利益踊り場の見通しである。
アップルの同業他社は【GOOGL】アルファベット【MSFT】マイクロソフト【VZ】ベライゾンなど。
2016年よりウォーレンバフェット率いるバークシャーハサウェイがアップルを購入し2017年も買い増しを実施している。
バフェットのアップルに対する購入理由はアップル製品はユーザーの定着率は高く、資本の使い方も賢明で、サービスも充実しているとのことである。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
- ナスダック100
- ラッセル1000
【AAPL】Apple Inc株価指標
2017年5月12日時点
PER:18.74倍
配当利回り:1.64%
増配年数:5年
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【AAPL】アップルの2016年株価チャート
2016年のアップル株価は105.26ドルから115.82ドルとなっており+10.56ドル(+10.03%)のリターンであった。
【AAPL】アップルの企業業績(10年)
【AAPL】アップルのEPS・配当
2007年から過去10年平均のEPS+13.5%の上昇率であった。
2016年のEPSは8.31ドルで前年比-9.90%の下落率であった。
今後のアップルEPSは2017年に9.00ドル、2018年に10.16ドルをアナリストは予想している。
スティーブジョブズの死後アップルは無配だった株主還元を2012年より開始している。
2016年の配当は2.2ドルで前年比+10.1%の上昇であった。
2017年5月に10.5%の増配で5年連続増配となったことで、グロース株から安定成長株へ舵取りを行っている。
配当も開始して時間が少ないため配当性向も少ない。
2016年は前年の22.3%から24.8%へ上昇となった。
【AAPL】アップルの営業成績
2007年から過去10年平均の売上高は+27.29%の上昇であった。
2016年の売上高は前年比-7.73%の下落であった。
2016年はiPhoneの販売数が鈍化した影響と思われる。過去10年の売上高は大きく上昇しておりiPhoneなどによるスマホ化が売上げ増に寄与している。
2007年から過去10年平均の営業利益は+37.68%の上昇であった。
2016年の営業利益は前年比-15.73%の下落であった。
2007年から過去10年平均の純利益は+36.81%の上昇であった。
2016年の純利益は-14.42%の下落であった。
2016年のグロスマージンは前年の40.1%から39.1%へ下落した。
概ね40%を維持しており高い水準で毎年推移している。
2007年から過去10年平均の営業利益率は27.8%となっている。
2016年の営業利益率は前年30.5%から27.8%へ下落している。
アップルは常に高い水準の営業利益率を維持している。
【AAPL】アップルのROAとROE
- ROA(Return On Assets):総資本利益率
- ROE(Return on Equity):株主資本利益率
- Financial Leverage:財務レバレッジ
2007年から過去10年平均のROAは20.1%となっている。
2016年のROAは前年20.5%から14.9%へ下落している。
アップルのROAは近年下落傾向にある。
2007年から過去10年平均のROEは35.2%となっている。
2016年のROEは前年46.3%から36.9%へ下落している。
しかし充分ROEは高い。
【AAPL】アップルのキャッシュフロー
- OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
- OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)
- FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
- FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
- Cap Spending:設備投資
2007年から過去10年平均の営業キャッシュフローマージンは29.7%となっている。
2016年の営業キャッシュフローマージンは前年34.8%から30.5%へ下落している。
2007年から過去10年平均のフリーキャッシュフローマージンは24.9%となっている。
2016年のフリーキャッシュフローマージンは前年29.9%から24.2%へ下落している。
2016年は営業キャッシュフローやフリーキャッシュフローが下落しているが高い水準はキープしている。
【AAPL】アップルの株価チャート(過去15年)、株価パフォーマンス(過去10年)
2003年から15年を経て株価は150倍以上上昇している。
当然S&P500のアウトパフォーム度も半端ない。
配当も2012から開始しダウ銘柄採用され、時価総額は世界チップ、さらにウォーレンバフェットも購入したとなれば死角はないように見える。
2017年からさらに株価上昇しているため成長は株主リターンにあらずともいえるかもしれない。