【CSCO】シスコシステムズの企業分析(2018年版)-2019年4月に6.1%増配で9年連続増配となった通信機器メーカーの世界大手でダウ30構成銘柄

シスコシステムズはIPベースのネットワーク製品と関連通信製品を世界的に展開する米国大手でITバブルの代名詞的な企業でダウ30構成銘柄

シスコシステムズはIPベースのネットワーク製品と関連通信製品を世界的に展開する米国大手。

主要製品はLANスイッチ、サービス統合型ルータ、WANルータ、セキュリティーアプライアンス・ソフトウエア、ワイヤレスを含むネットワーク製品、クラウド化製品、オンデマンドコンテンツの視聴可能なソフトウエア「Videoscape」などを含む。

通信機器メーカーの世界大手であるシスコシステムズの柱は圧倒的なシェアを誇るネット接続用ルーターとスイッチ。

サーバー、ワイヤレスの関連製品を強化。

データセンター、セキュリティなど成長市場を育成。

インドや中国に積極投資。2018年3月にNDSグループ売却の一方で同年10月、デュオ・セキュリティへの収益転換を加速。ありスタに対する特許侵害に関する訴訟は大筋合意。

2018年8月-2019年1月期は、柱のネットワーク機器販売が底堅く、アプリ、セキュリティが伸長。

費用増を吸収し営業増益であった。2019年7通期もネットワーク機器が底堅く、アプリやセキュリティが成長。

サービスも下支えし、税改正の一時的な費用処理がなく純利益は急回復の見通しとなっている。

シスコシステムズの同業他社は【IBM】アイビーエム【MSFT】マイクロソフト【VMW】VMウエア【ORCL】オラクル【JNPR】ジュニパーネットワークスなど。

採用インデックス

  • ダウ30
  • S&P100
  • S&P500

【CSCO】Cisco Systems Inc株価指標

2019年11月23日時点

PER:17.5倍

配当利回り:3.12%

増配年数:9年

最新情報→「YAHOO!FINANCE

【CSCO】シスコシステムズの2018年株価チャート

2018年シスコシステムズのパフォーマンスは+15.61%であった。

【CSCO】シスコシステムズの企業業績(10年)

【CSCO】シスコシステムズのEPS・配当

EPS(Earnings Per Share)一株あたり利益

  • EPS成長率(10年平均):-99.0%

2009年から過去10年平均のEPSは-34.2%の変動率であった。

2018年のEPSは0.02ドルで前年比-99.0%の変動率であった。

今後のシスコシステムズEPSは2019年に3.07ドル、2020年に3.38ドルを予想している。

DPS(Dividends Per Share)一株当たり配当

DPS成長率(10年平均):-%

2009年から過去10年平均の配当は2011年配当開始により未計測。

2018年の配当は1.2ドルで前年比+12.7%の上昇であった。

2019年の増配発表で9年連続増配となっている。

Payout Ratio 配当性向

配当性向とは、利益をどれだけ株主に配当するかという割合。 当期純利益に対して配当金支払額の占める割合の式で表される。

2018年は前年の54.3%から0%へ下落となった。

純利益の影響。

【CSCO】シスコシステムズの営業成績

Revenue 売上高

  • 売上成長率(10年平均):2.24%

2009年から過去10年平均の売上高は+2.24%の上昇であった。

2018年の売上高は前年比+2.76%の変動率であった。

売上は横ばいが続いている。

Operating Income 営業利益

  • 営業利益成長率(10年平均):+2.98%

2009年から過去10年平均の営業利益は+2.98%の変動率であった。

2018年の営業利益は前年比-0.49%の低下であった。

営業利益も安定している。

Net Income 純利益

純利益成長率(10年平均):-34.9%

2009年から過去10年平均の純利益は-34.9%の変動率であった。

2018年の純利益は前年比-98.86%の変動率であった。

税制改革に伴う一時費用の計上による影響ですので実質の問題ではありません。

Gross Margin % 粗利率

グロスマージン(売上総利益率)は、収益性分析の指標の一つで、売上総利益の売上に対する構成比を表す指標で粗利率とも呼ばれる。企業が提供する商品またはサービスの競争力、販売力、製造効率を測るために利用される。

2018年のグロスマージンは前年の63.0%から62.0%へ低下した。

毎年粗利率は60%前後で安定している。

Operating Margin %(営業利益率)

  • 営業利益率(10年平均):23.1%

2009年から過去10年平均の営業利益率は23.1%となっている。

2018年の営業利益率は前年26.5%から25.7%へ」低下している。

営業利益率は優良企業だけあり、安定した利益率を確保している。

【CSCO】シスコシステムズのROAとROE・財務レバレッジ

ROA(Return On Assets):総資本利益率

  • ROA(10年平均):8.0%

2009年から過去10年平均のROAは8.0%となっている。

2018年のROAは前年7.6%から0.1%へ低下している。

税制改革計上の影響なので2018年の数値は無視できます。

ROE(Return on Equity):株主資本利益率

  • ROE(10年平均):14.6%

2009年から過去10年平均のROEは14.6%となっている。

2018年のROEは前年14.8%から0.2%へ低下している。

ROEの2018年は税制改革計上の影響は無視してよい。財務レバレッジは少し引きあがっている。

【CSCO】シスコシステムズのキャッシュフロー

OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)

  • 営業キャッシュフローマージン(10年平均):26.3%

2009年から過去10年平均の営業キャッシュフローマージンは26.3%となっている。

2018年の営業キャッシュフローマージンは前年28.9%から27.7%へ上昇している。

シスコシステムズの営業キャッシュフローマージンは25%前後で高い水準にて安定している。

FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
Cap Spending:設備投資

  • フリーキャッシュフローマージン(10年平均):23.9%

2009年から過去10年平均のフリーキャッシュフローマージンは23.9%となっている。

2018年のフリーキャッシュフローマージンは前年26.9%から26.0%へ低下している。

フリーキャッシュフローは安定しており、設備投資も抑えられている。

【CSCO】シスコシステムズの株価チャート(過去15年)

株価は2012年から安定して上昇している。

ハイテク銘柄の代名詞でもあり、景気によって株価は左右されやすくボラティリティが高い。

ただ、AI技術の拡大に伴ってシスコシステムズの製品は不可避なものであると思われるため、時価総額も大きくダウ銘柄であるシスコシステムズはポートフォリオに組み入れても面白いだろう。

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