レイセオンは世界首位のミサイルメーカーで湾岸戦争やシリア内戦でも米軍が使用した軍事企業
レイセオン(Raytheon Co)は防衛・政府機関、民間企業向けの電子機器会社。事業は統合防衛システム、情報管理・収集システム、ミサイルシステム、宇宙・航空システムで構成。海陸上・空中戦闘向けレーダー、監視システム、空中・陸上戦兵器、航空機搭載レーダー、諜報・偵察システム、人工衛星向け画像センサーを提供する。
トマホークやパトリオットを開発製造しているレイセオンはミサイル業界での世界トップ企業である。
兵器や軍事レーダーなど統合し、防衛、情報収集、サイバー防衛のシステムを販売し、兵器売上高の割合が80%以上である。
巡行ミサイルのトマホーク(イラク内戦でトランプ政権時に使用)や地対空ミサイルのパトリオット(湾岸戦争でイラクミサイルを迎撃)、中射程空対空ミサイルのスパローなどが有名。
米軍を中心に国家が主要顧客であるため、世界でのシェアが高ければ安定した受注が見込まれるため企業成績も国家予算に比例して中期的な売上げ見通しが立ちやすい。また、競争優位性が高ければ高いほど企業側に価格決定が有利になる。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【RTN】Raytheon Co株価指標
2017年4月26日時点
PER 20.96倍
配当利回り 2.07%
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【RTN】レイセオンの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
売上,ROA,営業利益は横ばいだが、グロスマージンは上昇している。
【RTN】レイセオンの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
ROEは20%前後をキープしており安定した収益率を保っている。
EPSはわずかながら上昇基調であり、DPSも毎年上昇している。配当性向も40%を切っており今後の増派余地も十分にある。
【RTN】レイセオンのキャッシュフロー
キャッシュフローが若干低めではある。取引相手が国家であるためも儲けすぎない程度に留めている可能性も否定できない。
【RTN】レイセオンの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価38.70ドル 配当0.80ドル
2010年1月 株価52.09ドル 配当1.24ドル
2015年1月 株価109.40ドル 配当2.42ドル
2016年1月 株価125.13ドル 配当2.68ドル
2017年1月 株価142.60ドル 配当2.932ドル
10年前から株価は3倍を超えている。また、配当も13年連続増配を継続しており配当も3倍弱増加と右肩上がりの株価と配当増加率。
軍需産業という特殊な分野でミサイルシェアを大きくもっており、収益も安定している。
【GS】ゼネラルダイナミクス、【NOC】ノースロップグラマン、【LMT】ロッキードマーチンなどと同様に軍事企業は企業業績を見ても優秀である。