アメリカンインターナショナルグループは130か国以上で保険事業と各種金融サービスを提供する保険会社
アメリカンインターナショナルグループ(American International Group Inc)は米国内外で保険とその他関連事業を展開する持株会社。
事業はチャーティス、サンアメリカ・ファイナンシャル・グループ、航空機リースの3部門で構成。チャーティス部門は、子会社のチャーティスを通じて、中小企業向けに損害、費用・利益損害、特殊保険事業、個人向けに傷害疾病、損害、生命保険を提供する。
世界130カ国以上で事業展開する保険会社で保険業界で時価総額首位のアメリカンインターナショナルグループは保険商品のほか各種金融サービスを9000万人の顧客へ提供。
サブプライムローンに端を発した2008年の金融危機で米国政府が公的支援(2012年に完済)、生保部門Alicoを売却して損保や年金事業に集中した。
商品拡充のためにM&Aを積極的に実施しており日本では11社で生損保事業を展開している。
2017年までに250億ドルの株主還元を推進予定である。
サブプライムローン問題による金融危機においてFRBは850億ドルを融資し、2009年2月5日には一時株価が上場廃止の基準である1ドルを割り込み、破綻の瀬戸際まで追い込まれた経緯を持つ。
【AIG】アメリカンインターナショナルグループの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
2008年~2009年は金融業界にとって激震が走った1年で首の皮い1枚残ったAIGであった。
その後は売上げを回復するも安定した経営には程遠い印象である。
【AIG】アメリカンインターナショナルグループの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
グラフの値がすごすぎます。BPSが若干上昇気味ということだろうか。
【AIG】アメリカンインターナショナルグループのキャッシュフロー
2008年から2009年までが如何にすごい出来事があったかを物語っているようだ。
【AIG】アメリカンインターナショナルグループの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価1017.45ドル 配当6.00ドル
2010年1月 株価25.68ドル 配当0.00ドル
2015年1月 株価56.73ドル 配当0.50ドル
2016年1月 株価62.30ドル 配当1.12ドル
2017年1月 株価65.40ドル 配当1.28ドル
株価チャートを見てなんだか胸騒ぎがした。金融危機の当時、株式はやっていなかったが経済に興味があって、毎日ニュースにかじりついていた記憶が蘇った。
フレディ・マック(連邦住宅金融抵当公庫)やファニー・メイ(連邦住宅抵当公庫)などの政府系企業が崩壊してく様が恐ろしく感じ、明日何が起きるかわからない恐怖が渦巻いていた状況が株価チャートで読み取れます。
米国株太郎がAIG株を購入することはないと思うが、記憶と記録に留めておこう。保険業界のアフラックやメットライフも調査予定。