【PCLN】プライスライングループは宿泊予約世界1位のオンライン旅行予約の最大手

プライスライングループはM&Aで成長を遂げているOTA(オンライン旅行代理店)企業

プライスライン・グループ(The Priceline Group Inc)は米国のオンライン旅行サイト運営企業。

「priceline.com」、「Booking.com」、「Agoda.com」を通じてホテル、「rentalcars.com」でレンタカー予約サービスを提供。

また、米国内で従来の固定価格による旅行商品の提供、オークション・システムを展開している。

オンライン旅行予約の大手であるプライスライングループは宿泊予約では世界首位である。欧州の売上げが多くレンタカーや航空券の予約も手掛ける。

利用者の希望金額に見合ったサービスを売り手側が提示する逆オークションを展開していることを特徴とする。

2005年にネット宿泊予約で欧州最大のブッキングドットコムを買収することで大きく成長している。2013年は旅程や価格比較サイトのKatak.comを、2014年にレストラン予約のオープンテーブルを買収しM&Aを通じながら事業を拡大している。

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Booking.com:欧州市場のシェアが高い宿泊予約サイト

Booking.comはオランダのアムステルダムで1996年に創業し2005年に Priceline Group により買収。現在では、 Priceline Group の稼ぎ頭へと成長している。

Booking.comの主な収入源は、代理店モデル(Agency model)による手数料収入で宿泊施設側がBooking.comが所有するエクストラネットを利用し、宿泊内容と料金を設定する。予約が確定すると、宿泊料金に応じてBooking.comへの手数料が発生する仕組みとなる。

Priceline.com:不透明な宿泊プランが有名な総合旅行サービスサイト。

Priceline.comはアメリカ合衆国のコネチカット州で1997年に創業したPriceline Group の起点となった企業である。Priceline.comは、ホテル, レンタカー, 航空券予約, 旅行パッケージ(ホテル, レンタカー, 航空券), クルーズ船 を扱うオンラインの総合旅行代理店を展開している。

Agoda.com:成長著しいアジア宿泊予約サイト

タイで急成長を遂げ、シンガポールに本社を構えるagoda.comは、アジアを主要市場とするOTAとなる。

2007年に、Priceline Group がagoda.comを買収し、アジア太平洋地域の市場シェアを拡大。

KAYAK:ホテル航空券レンタカーの料金比較サイト

KAYAKはアメリカに本社を置き、2013年に Priceline Group により買収される。

KAYAKは、ホテル, 航空券, レンタカー の値段比較サイト。別名でメタサーチとも呼ばれている。メタサーチとは、横断検索という意味で、複数のサイトでユーザーが決めた条件で検索し、その結果を一つのサイトに表示すること。

Rentalcars.com:レンタカーのOTAで収入源は、主にに小売店で事業展開

レンタカー会社や車種別などで値段比較が可能。主な収入源は、priceline.com同様の小売店モデルで、不透明なレンタカープランも提供。

すでに世界中の4万6,000地区でサービスを展開、40ヶ国語に対応している。

OpenTable:オンラインレストラン予約サイト

OpenTableはアメリカに本社を置く会社で、2014年に Priceline Group により買収された。

OpenTableはオンラインレストラン予約サイト。利用者が 場所, 料理のカテゴリー, 値段, 時間帯 を設定し、空いているレストランが検索でき、口コミやメニューを見ながらレストランを予約ができるサービスを提供している。

多角的なオンライン旅行予約による事業展開を行うことで大きな成長を遂げている。

採用インデックス

  • S&P100
  • S&P500
  • ナスダック100
  • ラッセル1000

【PCLN】プライスライングループの営業成績

ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)

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売上げを年々増加させている。それに伴い営業利益の増加も追従し、粗利率も相当高い。

【PCLN】プライスライングループの利益・配当・純資産

EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率

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EPSをしっかりと上昇させている。ROEは下落傾向にあるが20%を超えており今なお十分高い。

配当は無配を続けているが、BPSの増加も顕著である。

【PCLN】プライスライングループのキャッシュフロー

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オンライン事業であることから、設備投資が少なくキャッシュフローが必然的に高くなる。

営業キャッシュフローもプライスライングループは近年35%超えており高収益企業となっている。

【PCLN】プライスライングループの株価チャート(10Year)

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2005年1月 株価25.10ドル 配当0.00ドル

2010年1月 株価228.83ドル 配当0.00ドル

2015年1月 株価1052.00ドル 配当0.00ドル

2016年1月 株価1256.00ドル 配当0.00ドル

2017年1月 株価1541.47ドル 配当0.00ドル

事業拡大と利益の高さから株価のほうは、ここ12年間で61倍ものとてつもない株価上昇となっている。

S&P100の中の米国最大手企業群の中でここまで株価上昇が激しいものは極めて少ない。

グロース株である【AMZN】アマゾンを株価上昇率では大きく凌ぎ、時価総額を急成長で引き上げている。

米国株太郎はプライスラインのような企業をポートフォリオに組み込むこたは現在考えていないが、短期的なトレンドに乗って売買する銘柄としては好まれる企業と思われる。

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