AT&Tは高配当かつ連続増配である通信事業会社でディフェンシブ銘柄
AT&Tは米国の通信業持株会社で主に携帯電話事業を展開、子会社AT&Tモビリティを通じて米国内の企業や個人に市内・長距離携帯電話、ローミングサービスを提供する。
また、インターネット接続、専用回線、DSL、IPテレビ「U-verse」、ブロードバンド、IP電話、ウェブホスティングなどのサービスを提供している。
グラハム・ベルが設立したベル電話会社が前身の超老舗企業となります。
米国の電話事業を独占していたが、1980年代に地域電話会社を分離した。2005年には元傘下のSBCコミュニケーションズが逆買収し現在に至る。
現在はモバイル加入者に構想通信ネットサービス(LTE)を提供するほか、ネットテレビのU-verseなどを展開している。
2015年7月に衛星放送DIRECTVを買収、2016年10月にはメディア大手タイムワーナーを買収合意で単なる携帯電話事業からモバイル動画コンテンツの提供化による課金収入や広告収入を得られる舵取りも進めている。
高配当でありなががら、配当も連続増配33年と米国株の投資家にはポートフォリオの候補に挙がる銘柄のひとつとなっています。
米国株太郎は【T】AT&Tと並ぶ大手通信事業の【VZ】ベライゾンを保有しています。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【T】AT&Tの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
売上げは順調に伸びています。営業利益や純利益は横ばいといった状況です。
グロスマージンも高水準を維持。
【T】AT&Tの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
EPSの変動は若干ありますが、DPS(一株当たり配当)はしっかり上昇しています。
ただ株価変動は少ないディフェンシブ銘柄ですので、増配率も2~2.5%の範囲内で毎年増配しています。
安定感は抜群です。
【T】AT&Tのキャッシュフロー
営業キャッシュフロー及びフリーキャッシュフローともに横ばいが続いています。
DIRECTVの買収やタイムワーナー買収で動画コンテンツ提供により通信事業からの脱却を狙っています。
【T】AT&Tの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価25.98ドル 配当1.252ドル
2010年1月 株価28.41ドル 配当1.680ドル
2015年1月 株価33.76ドル 配当1.840ドル
2016年1月 株価34.08ドル 配当1.880ドル
一貫して33年連続で増配を継続。株価はあまり上昇していないが5%を超える配当を提供してくれる超大型企業なので、ディフェンシブ銘柄としてポートフォリオに組み込み候補として考えてよいと思われます。