1株利益が予想上回るも販売量は7四半期連続で減少のP&Gより四半期配当110.06ドルを獲得
P&G<PG>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回ったことが好感されている。物価高の中で消費者の買い控えが続いた。ベビー用品や健康用品、美容用品の購入量が前年を下回ったため、既存事業商品の販売量が7四半期連続で減少し、既存事業売上高も予想を下回っていた。
中古車や衣料品などの主力商品の価格上昇が米消費の重荷となっている一方、中国の景気回復が予想以上に遅れていることが同社の売上拡大に響いた。
シュルテンCFOはインタビューで「この四半期に見られたのは、中国での数量が非常に低調だったということ。ただ、下期には数量加速を予想しており、われわれは前進している」と述べた。
また、「最大の市場である米国と中国で少子化が進む中で、買い物客により高価なブランド製品を買ってもらおうと努力している。パンパースの紙おむつ「スワドラーズ」のような製品に力を入れおり、買い物客はより良い製品を求めるようになるだろう」とも述べた。
(10-12月・第2四半期)
・1株利益:1.84ドル(予想:1.70ドル)
・売上高:214.4億ドル(予想:215.7億ドル)
・既存事業売上高:4.0%増(予想:4.6%増)
ビューティー:+1.0%(予想:+3.8%)
グルーミング:+9.0%(予想:+7.5%)
ヘルスケア:+2.0%(予想:+5.1%)
ファブリック&ホームケア:+6.0%(予想:+5.8)
ベビー・女性・ファミリーケア:+3.0%(予想:+4.2%)
・粗利益率:52.7%(予想:50.3%)
・既存事業販売数量:-1.0%(予想:+1.1%)
・FCF(調整後):42.8億ドル(予想:39.1億ドル)
(通期見通し)
・1株利益:6.37~6.43ドルを維持(予想:6.41ドル)
・既存事業売上高:4~5%増(予想:4.9%増)
【PG】プロクター&ギャンブルからの配当金
【PG】より1株あたり0.9407ドルの四半期配当金となっているので、0.9133×117=110.06ドルが実際の配当金となります。
2023年11月【PG】配当との比較
前回の四半期配当より買い増しを行ってないため配当差異はありません。
【PG】Procter & Gamble Coの主要指標
株価 160.40ドル
PER 26.43倍
年間配当 3.76ドル
配当利回り 2.35%
Payout Ratio 53.98%
増配年 67年連続(Since 1956)
【PG】プロクターアンドギャンブルの日足チャート(1Year)
【PG】プロクターアンドギャンブルの週足チャート(5Year)
この二年はあまり変わらず。