モンスタービバレッジを買収へ動き出しているコカコーラより四半期配当39.96ドルを獲得

モンスタービバレッジの株式を16.7%取得済みで、今度はさらに多くの株式を取得し過半数超えも視野に入れていると思われるコカコーラより四半期配当39.96ドルを獲得

モンスタービバレッジ(銘柄コード:MNST)は日本であまり聞かない社名だが、同社の製品はすでに日本でも売られている。

同社の前身となる企業は1930年代に設立され、その後ずっと飲料の製造・販売を続けてきた。これまでに破産なども経験したが、他企業に買収されるなどして飲料の製造事業は継続された。

同社にとって転機となったのは2002年に栄養ドリンク「モンスター・エナジー」を販売開始したことだった。これを機に、社名も現在のモンスター・ビバレッジに変更された。

「モンスター・エナジー」は大ヒット商品となり、同社は2002年以降大きく成長する。2002年当時の年間売上高は2億ドル(約216億円)程度だったものの、直近の2016年12月期の売上は30億ドル(約3240億円)。つまりこの14年間で15倍も成長した。そして2016年の30億ドルの売り上げの90%は、「モンスター・エナジー」によるものだった。「モンスター・エナジー」は世界各国で販売されており、日本でもアサヒ飲料が販売している。

この急成長に目をつけたのが、清涼飲料大手のコカ・コーラ(銘柄コード:KO)だった。コカ・コーラは2014年にすでにモンスター社の16.7%の株式を取得し経営に参加。そしてコカ・コーラの栄養ドリンク部門をモンスター社に移管したり、反対にモンスター社の清涼飲料部門をコカ・コーラに移管するなど関係を深めた。

そして2017年の現在になり、今度はコカ・コーラがモンスター社の株式をさらに取得に動いているという情報が流れている。最終的にどれだけの株式を取得するのかはまだ明らかではないが、過半数を取得して買収することも視野に入れていると思われる。

モンスター社が他社からの買収を受け入れる理由として、経営陣の高齢化が指摘されている。現在のモンスター社の役員は過半数が60歳以上であり、その多くが定年退職してもおかしくない年齢にある。

またモンスター社は年間の売上が30億ドルにもなる大企業のため、買収してもらうにしてもそれができる企業は限られる。業界を知る者の話では、モンスター社を買収できるのはコカ・コーラと、そのライバルであるペプシコ(銘柄コード:PEP)くらいしかない。

このような状況と、すでにコカ・コーラが16.7%の株式を取得しているという経緯から、コカ・コーラがモンスター社を買収する可能性はかなり高いと見られる。実現すれば、清涼飲料業界で最大級のM&A案件になるだろう。

モンスタービバレッジを買収により飲み込んでいくかもしれないコカコーラから四半期配当108株分39.96ドルの四半期配当を受け取りました。

【KO】コカコーラからの配当金

コカコーラより1株あたり0.37ドルの四半期配当金となっているので、0.37×108=39.96ドルが実際の配当金となります。

2017年7月【KO】配当との比較

前回の四半期配当より買い増しを行っていないため配当の差異はありません。

コカ・コーラにマックシェイクを入れると激ウマ化することが判明! コカコーラより四半期配当39.96ドルを獲得 マクドナルドで食事をするとき...

【KO】The Coca-Cola Company の株価指標(2017年10月7日)

株価 45.49ドル

PER 47.59倍

年間配当 1.48ドル

配当利回り 3.25%

BETA 0.70

年率EPS 1.90ドル

Payout Ratio 77.9%

増配年 55年連続(Since 1962)

【KO】コカコーラの日足チャート(1Year)

【KO】コカコーラの週足チャート(5Year)

株価は踊り場を迎えているが、リストラとフランチャイズ化の加速で少し先に業績改善に向かうでしょう。