スリーエムより四半期配当(2023年12月)-15.00ドル受取

7~9月期は3100億円の赤字のスリーエムより四半期配当15.00ドルを獲得

工業製品・事務用品大手の米スリーエム(3M)が24日発表した2023年7〜9月期決算は、訴訟関連の特別費用がかさみ最終損益が20億7500万ドル(約3100億円)の赤字となった。前年同期は38億5900万ドルの黒字だった。8月に軍需用耳栓の品質問題に関連する集団訴訟で約60億ドルの和解金支払いを提案。7〜9月期に引当金として42億ドルの特別支出を計上したことが赤字要因となった。

売上高は83億1200万ドルで、前年同期比で約4%減だった。訴訟関連などの特別費用を除いたベースの1株利益は2.68ドルで、前年同期の2.60ドルを上回った。コスト削減への取り組みが奏功し、営業利益率が前年同期の21.6%から23.2%に改善した。

地域別の売上高は中国の需要不振などでアジア太平洋地域の売上高が16%減り、全体の重荷となった。米州は1%、欧州・中東・アフリカは4%それぞれ増収だった。

事業部門別では、オフィス用品や文具などを扱う「消費者向け」が7%減収と落ち込んだ。マスク販売が縮小した「安全・工業品」は5%減だった。「交通・エレクトロニクス」は3%減、「ヘルスケア」は前年同期比でほぼ横ばいだった。

マイク・ローマン最高経営責任者(CEO)は直近の需要環境について、米国で9月の新学期に向けた学用品・文具の需要伸び悩みが見られたと指摘。「消費者が必需品などに支出を絞り込む傾向が続くかどうか、年末商戦の行方を見守っている」とコメントした。

一方で、これまで取り組んできたリストラの効果が引き続き業績改善に貢献すると説明。特殊要因を除いた1株利益で8.60〜9.10ドルとしていた23年12月期通期の業績予想を同8.95〜9.15ドルに引き上げた。

3Mは自動車産業向けに、部品や研磨剤、塗料、接着剤など幅広い部材を供給している。全米自動車労組(UAW)が米自動車大手に対して進めているストライキの影響については「これまでのところ大きな影響は出ていないが、動向を注視している」と説明した。

【MMM】スリーエムからの配当金

スリーエムより1株あたり1.50ドルの四半期配当金となっているので、1.50×10=15.00ドルが実際の配当金となります。

2023年9月【MMM】配当との比較

前回四半期配当から買い増し実施していないため配当の差異はありません。

「永遠の化学物質」巡り和解 米公共水道処理に103億ドルのスリーエムより四半期配当15.00ドルを獲得 米複合企業スリーエム(3M)は22...

【MMM】3M Companyの主要指標(2023年9月)

株価 106.25ドル

PER 10.13倍

年間配当 6.00ドル

配当利回り 5.79%

Payout Ratio 60.75%

増配年 65年連続(Since 1958)

【MMM】スリーエムの日足チャート(1Year)

【MMM】スリーエムの週足チャート(5Year)

反転攻勢はいつになるやら。

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