今期の売上高伸び鈍化のP&Gより四半期配当106.86ドルを獲得
日用品大手の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は29日、2023年6月期通期の売上高の伸びが鈍化するとの見方を示した。一部の消費者の間で同社製品よりも安価なプライベートブランド(PB)製品に切り替える動きが出ているため。ドル高も海外事業の逆風となる。
同日発表した22年6月期通期決算で明らかにした。同期の売上高は801億8700万ドル(約10.6兆円)と前の期比で5%伸びたが、23年6月期は「横ばいから2%の伸び」にとどまる見通しという。いままでは幅広い商品で値上げを実施し、原材料費や運送費の上昇を吸収してきた。インフレ加速で今後は戦略の転換を求められる可能性がある。
ジョン・メラー最高経営責任者(CEO)は米CNBCのインタビューで、「一部の消費者の間で低価格帯の商品に切り替える動きがある。PBのシェアがわずかだが上昇している」と警戒感を示した。
同時に発表した22年4~6月期の決算は、売上高が前年同期比3%増の195億1500万ドル、純利益が同5%増の30億5200万ドルだった。1株利益は1.21ドルと、市場予想(1.22ドル程度)をわずかに下回った。
1株利益が市場予想を下回ったことや増収率が鈍化するとの見通しを受けて、P&Gの株価は29日の取引時間中に一時6%超下げる場面もあった。
PBシフトにブランド力でどこまで食い下がっていけるかが注目のP&Gより四半期配当を受け取りました。
【PG】プロクター&ギャンブルからの配当金
【PG】より1株あたり0.9133ドルの四半期配当金となっているので、0.9133×117=106.86ドルが実際の配当金となります。
2022年5月【PG】配当との比較
前回の四半期配当より買い増しを行っていないが増配により配当が増加しています。
【PG】Procter & Gamble Coの主要指標
株価 149.73ドル
PER 24.95倍
年間配当 3.65ドル
配当利回り 2.44%
年率EPS 5.93ドル
増配年 66年連続(Since 1956)
【PG】プロクターアンドギャンブルの日足チャート(1Year)
【PG】プロクターアンドギャンブルの週足チャート(5Year)
株価はディフェンシブが効いていて悪くない。