ニューヨークを拠点とする温室効果ガス回収スタートアップ企業「グローバル・サーモスタット(Global Thermostat)」と提携したエクソンモービルを747.4ドルで11株買い増し(2019年7月)
その目的は、グローバル・サーモスタットが持つ、発電所および大気中からの二酸化回収技術を詳細に検討することだ。両社はプレスリリースの中で、もし有望な結果が得られれば、エクソンモービルが自社施設でパイロット・プロジェクトを立ち上げる可能性があると述べている。ただし、金銭面での条件は明かされなかった。
エクソンモービルは、グローバル・サーモスタットとの契約に関する正確な目的や動機について明らかにしていない。エクソンモービルは、二酸化炭素の回収・貯留技術は「気候変動のリスクを軽減する二酸化炭素排出低減策の開発に焦点を当てた、当社の一連の研究プログラム」の一環だと説明する。
とりわけ、大気中からの二酸化炭素の直接回収は、エネルギー企業の事業運営上排出される二酸化炭素を相殺したり、単にイメージアップのためのマーケティングや宣伝に利用したりするための手段を提供できるかもしれない。また、二酸化炭素を油井に圧入することで石油の採取量を増やす、増進回収法に用いる二酸化炭素の供給源ともなる。
今回の発表の直前に、大手石油・ガス企業オキシデンタル(Occidental)の子会社、オキシー・ローカーボン・ベンチャーズ(Oxy Low Carbon Ventures)からも、似たような計画が発表された。オクシデンタルは、ブリティッシュコロンビア州に拠点を置き、大気からの二酸化炭素の直接回収に取り組むカーボン・エンジニアリング(Carbon Engineering)に出資する。カーボン・エンジニアリングはオキシー・ローカーボン・ベンチャーズと共同で、世界最大規模となる二酸化炭素回収プラントの開発に取り組む。もし実際に建設されれば、テキサス州のこの施設は大気中から年間50万トンもの二酸化炭素を除去する。
この場合、回収された二酸化炭素の主な供給先となるのは、テキサス州のパーミアン盆地に所有する油田において、二酸化炭素を使用した増進回収法を導入しているオキシー(Oxy)だ。
二酸化炭素回収と石油の増進回収法の組み合わせによる環境面からの懸念の1つは、単に石油の生産量を増加させることになり、二酸化炭素を回収するそもそもの意味が大きく損なわれるのではないかということだ。
CO2削減も企業としての責任を果たそうとしているエクソンモービルの買い増しで合計保有株は131株となり平均買付株価は79.78ドルとなった。
【XOM】Exxon Mobil Corporationの株価指標
株価 74.74ドル
PER 17.21倍
年間配当 3.48ドル
配当利回り 4.64%
年率EPS 4.60ドル
Payout Ratio 75.7%
増配年 37年連続(Since 1983)
エクソンモービルの購入理由
- 37年連続増配であり配当貴族銘柄であること
- NYダウ工業株30種指数銘柄であること
- 石油メジャーの中で一番時価総額が大きく経営体質も良好であること
- エネルギー株の中で原油価格の下落にも一番耐えうる力があること
- 配当利回りも3%超えであること
1株あたり年間配当額は3.48ドルなので3.48×10=34.80ドル(3700円)の配当を得られる権利を獲得した。
【XOM】エクソンモービルの日足チャート(1Year)
【XOM】エクソンモービルの週足チャート(5Year)
株価はイラン情勢が緊迫化しても株価上昇しなかったことで、悩ましい展開が続くと思われるが、分散投資のひとつの銘柄として配当再投資を実施していく。
米国株太郎のアメリカ株ポートフォリオ
今回のエクソンモービル買い増しで米国株ポートフォリオ比率は8.5%になった。
次の定期購入ターゲットは米国株太郎10種のアメリカ株ポートフォリオが低い、【JNJ】ジョンソンエンドジョンソン、【VZ】ベライゾン、【MO】アルトリアで考えている。