Azure、シェア拡大続くとの見方のマイクロソフトより四半期配当16.80ドルを獲得
マイクロソフトはクラウド事業で市場シェアを拡大し、株価は300ドルまで上昇する可能性があるとの調査リポートをウェドブッシュが発表した。
マイクロソフト<MSFT>はクラウドサービス事業で市場シェアを拡大し、株価は300ドルまで上昇する可能性があるとの調査リポートをウェドブッシュが発表した。これを受け、16日の米株式市場で株価が取引時間中の過去最高値を更新した。
マイクロソフト株の16日終値は前週末比1.29ドル(0.53%)安の243.70ドル。一時、取引時間中の過去最高値となる246.13を付けた。
12日に終値ベースでの過去最高値となる244.99ドルを付けている。
ウェドブッシュの著名アナリストであるダン・アイブス氏は15日付のリポートで、マイクロソフトの目標株価を285ドルから300ドルに引き上げ、投資判断を「アウトパフォーム(買い)」で継続した。
強気シナリオに基づく目標株価は325ドルから350ドルに引き上げている。
この中で、最近のフィールド調査から、マイクロソフトの「Azure(アジュール)」がクラウドサービス事業で市場シェアを拡大していると認識していると指摘。クラウドサービスの競争の流れは変化しつつあるとの見方を示した。
その上で、マイクロソフトの大規模なインストールベースの内部でAzureは弾みを得たばかりであり、統合オフィスソフト「Office 365(オフィス365)」に消費者と企業が移行することで今後数年間、追い風が吹くとみているとした。
2020年10~12月期のAzureの売上高は前年同期比50%増加した。これに対し、アマゾン・ドット・コム<AMZN>が展開するクラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」の売上高の伸びは28%にとどまった。
マイクロソフトの10~12月期の全体の売上高は17%増であり、Azureの貢献の大きさが見て取れる。
世界のクラウド市場シェア
米調査会社カナリスによると、20年10~12月期の世界のクラウドサービス市場におけるシェアはAWSが32%、Azureが20%、グーグルのクラウド事業「グーグルクラウド(Google Cloud)」が7%となっている。
20年7~9月期はAWSが32%、Azureが19%、Google Cloudが7%だった。
クラウドでアマゾンに追い上げを進めるマイクロソフトから四半期配当33株分13.44ドルの四半期配当を受け取りました。
【MSFT】マイクロソフトからの配当金
マイクロソフトより1株あたり0.56ドルの四半期配当金となっているので、0.56×33=16.80ドルが実際の配当金となります。
2020年12月【MSFT】配当との比較
前回との配当金の変動は買い増し実施により配当が増加しています。
【MSFT】Microsoft Corporationの主要指標(2021年3月17日)
株価 237.71ドル
PER 40.84倍
年間配当 2.24ドル
配当利回り 0.95%
年率EPS 7.40ドル
Payout Ratio 30.26%
増配年 19年連続(Since 2002)
【MSFT】マイクロソフトの日足チャート(1Year)
【MSFT】マイクロソフトの週足チャート(5Year)
株価は長期的に上昇中。