Momenta Pharmaceuticals Inc.を買収し、自己免疫疾患の新規治療におけるヤンセンのパイプラインを拡大のジョンソンエンドジョンソンより四半期配当75.75ドルを獲得
ニュージャージー州ニューブランズウィック(2020年8月19日)ジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE:JNJ)は本日、免疫介在性疾患の新規治療にかかる創薬・開発企業であるMomenta Pharmaceuticals Inc.(以下Momenta)を現金交付による公開買付けで約65億ドルにて買収する正式契約を締結したことを発表しました。
この買収により、ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンファーマシューティカルカンパニーズ(以下、ヤンセン)は、免疫介在性疾患におけるパイプラインを拡大し、自己抗体性疾患への拡大を通じてさらなる成長を推進します。
この取引には、臨床的に立証された、ベスト・イン・クラスの抗FcRn抗体となりうるnipocalimab(M281)の全世界的な商業的権利の取得が含まれます。nipocalimabによって、ヤンセンは、母児間障害、神経炎症性障害、リウマチ、皮膚疾患、自己免疫血液疾患領域において、アンメットメディカルニーズ(満たされていない医療ニーズ)を伴う多くの自己免疫疾患の適応を追求することにより、より多くの患者さんに貢献する機会を得ることになります。
nipocalimabは最近、米国食品医薬品局(FDA)から希少小児疾患治療薬の指定を受けました。MomentaのFcRnメカニズムに関する専門知識は、nipocalimabを通じてヤンセンの複数の基幹治療領域をまたぎ、多くの自己抗体性の疾患を標的とするよう医薬品の開発を支援、加速することができます。
ヤンセンは、nipocalimabが中長期にわたって高い成長を達成するという目標に貢献することを期待しています。
自己抗体によって引き起こされる自己免疫疾患は、ヤンセンが患者さんの予後の改善に貢献できる新しい領域です。自己抗体による疾患では、体の抗体が自身のタンパク質、細胞、組織を攻撃または損傷し、しばしば不可逆的な結果をもたらします。
自己抗体による疾患には、重症筋無力症、胎児や新生児の溶血性疾患、温式の自己免疫性溶血性貧血、その他の重篤な皮膚疾患、リウマチ性疾患、神経疾患、血液疾患、腎疾患などがあります。人口の推定2.5%、または世界中で約1億9,500万人が、何らかの自己抗体性疾患に罹患しており、その多くは希少疾患です。
ヤンセンは、複数の開発プログラムと全世界的な商業的権利取得により、nipocalimabを複数の適応症と国・地域で上市できる可能性があり、その多くがファースト・イン・クラスとして、そしてそのいくつかはピーク時の売上高が10億ドルを超える可能性があり、長期にわたる高い業績を達成するというヤンセンの目標を支えることとなります。
「今回の買収により、ヤンセンは自己免疫疾患領域におけるリーダーシップを拡大し、持続的な成長を大きく促進させることを期待しています。自己抗体性疾患は、しばしば重篤で、患者さんにとって現状の治療選択肢は十分ではありません。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの世界クラスの研究開発、営業マーケティングおよびサプライチェーン機能と、Momentaの才能ある人材、パイプライン、そして、この重要な分野における深い専門知識を組み合わせることによって、さらに患者さんの治療を進めることができる機会をうれしく思います。」と、ジョンソン・エンド・ジョンソンのファーマシューティカルズ・ワールドワイドチェアマン兼エグゼクティブ・バイス・プレジデントのジェニファー・タウバートは述べています。
Momentaの従業員と主な資産であるnipocalimabに加え、ヤンセンは、Momentaの臨床および前臨床の段階にあるアセットであるパイプラインを取得します。
今回の買収に至った理由には、ヤンセンがMomentaのチームメンバーと同時に獲得することになる科学的能力及びnipocalimabに見られる大きな機会があります。Momentaのその他のパイプラインに関する計画は、より多くのデータがそろったうえで決定されますが、さらに潜在的成長の余地を見い出せる可能性があります。
「nipocalimabとMomentaの他のパイプラインは、優れた科学者によって、重要な洞察を実用的なバイオロジーに転換しながら構築されてきました。自己抗体の生物学的経路における臨床段階と創薬段階の化合物は、私たちのポートフォリオを拡大し、補完するものになります。
Momentaの発見と、私たちの免疫領域における20年の伝統、世界的な治療開発戦略、科学的および医学的専門知識を組み合わせることで、『疾患発現経路に根差したパイプライン』全体を作り上げる真の好機を見出すことになります。Momentaの希少疾患における優れた進展を拡大し、現在の重点分野内外で患者さんへの影響を増大させる大きな可能性をうれしく思います。」とジョンソン・エンド・ジョンソン、ヤンセン・リサーチ&ディベロップメントのグローバル責任者、マタイ・マメン医学博士は述べています。
ヤンセンは、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるMomentaの本拠地を維持する計画です。この施設は、Momentaの有能な科学者に加え、特許技術が揃う高度な研究所であり、ボストンイノベーションハブのトップ人材との距離が近いことから、ボストン拡張地域におけるジョンソン・エンド・ジョンソンの既存のイノベーションフットプリントと能力を高めることになります。
M&A含めて企業価値を高めていってもらいたいジョンソンエンドジョンソンから四半期配当75株分75.75ドルの四半期配当を受け取りました。
【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンからの配当金
ジョンソンエンドジョンソンより1株あたり1.01ドルの四半期配当金となっているので、1.01×75=75.75ドルが実際の配当金となります。
2020年6月【JNJ】配当との比較
今回の四半期配当までに買い増しを実施していないため、配当の差異はありません。
【JNJ】Johnson & Johnsonの株価指標(2020年9月12日)
株価 147.78ドル
PER 25.84倍
年間配当 3.75ドル
配当利回り 2.55%
年率EPS 7.86
Payout Ratio -%
増配年 58年連続(Since 1962)
【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンの日足チャート(1Year)
【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンの週足チャート(5Year)
安心と安定のジョンソンエンドジョンソンを今後も配当再投資実施していく。