IBMの17年Q1決算は売上高が市場予想を下回る20四半期連続の減収であるアイビーエムを4株643.32ドルで追加購入
米IBMが現地時間2017年4月18日に発表した同年第1四半期(1~3月)の決算は、売上高が181億5500万ドルで前年同期から2.8%減少し、20四半期連続の減収となった。クラウド関連は引き続き好調だったが、技術サービスやシステム関連の不振を相殺できなかった。
米会計原則(GAAP)ベースの純利益は前年同期比13.1%減の17億5000万ドル、希薄化後1株当たり利益は同11.5%減の1.85ドルだった。
特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純利益は22億5500万ドル、希薄化後1株当たり利益は2.38ドルとなる。
英Reutersによると、アナリストの予測平均は売上高が前年同期比1.6%減の183億9000万ドル、特別項目を除いた1株当たり利益が2.35ドルだった。
この5四半期で同社の売上高がアナリスト予測を下回るのは初めてという(米Business Insiderの報道)。IBMの株価は時間外取引で約5.4%下落した。
事業別の売上高を見ると、ソリューションソフトウエアやトランザクション処理ソフトウエアを含むCognitive Solutions部門の売上高は40億6200万ドルで、前年同期から2.1%増加した。特に「Watson」関連の分析およびセキュリティサービスが好調だった。
コンサルティングやビジネスプロセスアウトソーシング、アプリケーション管理などを含むGlobal Business Services部門は前年同期比3.0%減の40億600万ドルだった。
技術サポートサービスやクラウドインフラサービスなどを含むTechnology Services and Cloud Platforms部門は前年同期比2.5%減の82億1600万ドル。
システムハードウエアやOSを手がけるSystems部門の売上高は13億9500万ドルで、前年同期から16.8%落ち込んだ。
融資サービスなどを含むGlobal Financing部門は前年同期比1.2%減の4億500万ドルだった。
アイビーエムが「戦略的必須事項(Strategic Imperatives)」と名付ける注力事業(クラウドサービス、ビッグデータ分析、モバイル、ソーシャルネットワーク、セキュリティーを含む)の合計売上高は約78億ドルで前年同期に比べ12%増加し、中でもクラウド事業は同33%拡大した。
2017年通期の業績見通しについては、非GAAPベースの1株当たり利益を13.80ドル以上、GAAPベースで11.95ドル以上とする従来予測を維持した。
そろそろ事業改革による売上げ下げ止まりかと思っていたが、まだまだ先のような気がしてきたアイビーエムの買い増しで合計保有株は28株となり平均買付株価は141.33ドルとなった。
【IBM】International Business Machines Corpの株価指標(2017年4月19日)
株価 160.83ドル
PER 12.91倍
年間配当 5.60ドル
配当利回り 3.49%
BETA 0.96
年率EPS 13.80ドル
Payout Ratio 40.6%
増配年 21年連続(Since 1995)
アイビーエムの購入理由
- NYダウ工業株30種指数銘柄であること
- 連続して減収減益であるが、高収益部門は順調に業績を拡大しており下げ止まりの目途が立ちそうなこと
- 21年連続増配銘柄であること
- 配当利回りも3%超えであること
1株あたり年間配当額は5.2ドルなので5.20×4=20.8ドル(2300円)の配当を得られる権利を獲得した。
【IBM】アイビーエムの日足チャート(1Year)
【IBM】アイビーエムの週足チャート(5Year)
アイビーエムの決算発表で本日だけで5%以上株価が下げている。
【GS】ゴールドマンサックスも増収増益だったが予想を下回り、こちらも前日の株価は5%下げて引けており、また【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンも四半期売上高が市場予想に届かず、こちらの株価も3%下げで引けていることから未来を予想することがいかに難しいかを思い知った。
将来のことはわからない予想の難しさを感じているので、今後も毎月定期的に買い増し実施していく。
米国株太郎のアメリカ株ポートフォリオ
今回のアイビーエム買い増しで米国株ポートフォリオ比率は8.3%になった。
次の定期購入ターゲットは米国株太郎コア10種のアメリカ株ポートフォリオが低い【JNJ】ジョンソンエンドジョンソン、【MO】アルトリア、【MCD】マクドナルドで考えている。