料金値上げと税制改正が寄与し好決算のベライゾンより四半期配当134.15ドルを獲得
ベライゾン<VZ>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期の1株利益のガイダンスも上方修正している。無線通信料金の値上げと最近の税制改正が寄与した。
今回の通期ガイダンスには、進行中のフロンティア買収に関する前提は含まれていない。光ファイバー通信サービスのファイオスの展開も拡大しており、2025年に65万世帯の新規接続達成に向けて順調に進行中だとしている。
同社は声明で「勢いがあり、今後の道筋も明確なため、年後半に向けて、EBITDA、1株利益、フリーキャッシュフロー(FCF)の通期見通しを引き上げた。フロンティアの買収についても、完了に向けて前進している」と述べた。
一方、月額課金の携帯契約者数は予想外の5万1000人の減少となった。予想は1万2000人増だった。同社は競合他社と同様に、新規顧客獲得に苦戦している。ホリデーシーズンのプロモーションをAT&T<T>やTモバイル<TMUS>よりも早期に終了したことが第1四半期の大幅な契約者の減少につながっていた。しかし、その後は3年間の料金固定保証や無料端末アップグレード、衛星通信を使った無料テキストサービスなど、積極的な施策も展開している。
ここ数年、同社は月額料金や手数料を引き上げて底上げを図っており、売上の伸びが鈍化する中でも利益に貢献していた。また、ブロードバンド事業は引き続き安定成長を見せ、インターネット顧客は29.3万人増と予想の20.9万人を上回った。同社や他の通信キャリアは5Gを活用したホームワイヤレスサービスやモバイルプランとのバンドルを提供することで、CATV企業から市場シェアを奪っている。
【VZ】ベライゾンからの配当金
ベライゾンより1株あたり0.6775ドルの四半期配当金となっているので、0.665×198=134.15ドルが実際の配当金となります。
2025年5月【VZ】配当との比較
前回の四半期配当から買い増しを行っていないため配当差異はありません。
【VZ】Verizon Communications Incの主要指標(2025年9月)
株価 43.67ドル
PER 10.52倍
年間配当 2.71ドル
配当利回り 6.32%
Payout Ratio 56.69%
増配年 20年(Since 2005)
【VZ】ベライゾンの日足チャート(1Year)
【VZ】ベライゾンの週足チャート(5Year)
成長厳しい産業です。